【ダイオライト記念展望】 過去の傾向から振り返る4つの攻略ポイント、今年はマスターフェンサーに注目

2021年03月15日 11:00

マスターフェンサーは連勝を伸ばせるか?(撮影:武田明彦)

 第66回ダイオライト記念(4歳上・JpnII・ダ2400m・1着賞金3200万円)が3月17日、船橋競馬場で行われる。過去10年のデータから、攻略ポイントを見ていくと次の4点が挙げられる。

(1)総じて堅め
(2)JRA勢が断然
(3)年齢にばらつきあり
(4)先行脚質が有利

 配当は総じて堅めの傾向で、1番人気[6.1.0.3]、2番人気[2.2.2.4]、3番人気[1.2.4.3]、そしてここ5年連続で1番人気が勝利している。ただ、人気が割れる傾向もあり、たとえば3連単は昨年1550円、一昨年4030円と、オッズを見つつ柔軟な狙いで構えるといいだろう。

 イメージ通り、JRA馬断然で、過去10年、JRA勢が全勝、2着8回、3着5回。地方勢の優勝は2009年フリオーソ(船橋)、2着も2017年ユーロビート(大井)以来、途絶えている。JRAワンツースリーが過去に4度ある。

 年齢は広範囲にわたり、6歳馬が最も強く、4勝、2着2回、3着3回。以下はバラつきがあり、4歳、5歳、7歳がそれぞれ2勝ずつあげている。昨年は8歳ウェスタールンド2着。2015〜2017年、クリソライト3連覇(5〜7歳)は、地力が必要な長丁場だけに納得がいく。

 脚質は先行馬有利。連対20頭のレースぶり(位置取り)は、逃げ=6頭、先行=6頭、差し=7頭、追込=1頭。おおむねスロー〜平均ペースで流れ、4コーナー5番手以降からの1、2着は2012年ピイラニハイウェイ1頭しかない。昨年のアナザートゥルースも一人旅逃げ切り勝ちだった。

 出走有力馬で注目したいのはマスターフェンサー。マーキュリーC→白山大賞典→名古屋グランプリと交流G2・G3連勝。一貫して息の長い末脚で“本格派ステイヤー”の言葉がそのまま当てはまる。ねじ伏せるパワー、競り合っての勝負強さ。船橋2400mはぴたりとイメージに合致する。

 アナザートゥルースも有力。大外からじわりと先行、余裕十分に押し切った昨年V。その後5戦未勝利ながら、アンタレスS・2着、東海S・2着、適条件では常に存在感をみせてきた。完全燃焼の舞台で、今回地元エース・森泰斗騎手の起用は興味深い。

 逆転候補はダノンファラオ。JDD、浦和記念と、重厚なタイトルを2つ獲得した。前走川崎記念ではスムーズに折り合って3着。精神面の成長もうかがえる。本質平均ペースの先行型で2400はおそらく歓迎。お手馬がかち合った川田騎手続投というのも心強い。

(文=日刊競馬・吉川彰彦)

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