昨年の北海道スプリントカップを制したメイショウアイアン(撮影:田中哲実)
ホッカイドウ競馬に関する情報発信等に長く関わってきた中で、近年、シーズン開幕を迎える度に「在籍馬、特に上級 条件馬のレベルが着実に上がっている」と感じるわけですが、新年度の古馬短距離路線スタートレースとなる、このJBC協会協賛スタリオン・プレミアムシリーズ「アドマイヤマーズ・プレミアム」出走馬の顔ぶれをみて、その印象がさらに強くなりました。ファンの皆様はどうお感じになるでしょうか?
昨年度は、ここも出走するメイショウアイアンが10歳にしてダートグレード競走の北海道スプリントカップJpnIIIを制覇。札幌1000mで施行されていた2000年(平成12年)度にオースミダイナーが制して以来、実に20年ぶりの地元馬Vという快挙を成し遂げたわけですが、今期も叶うならそういったシーンを再現してほしい!というホッカイドウ競馬ファンの皆さんも少なくないのでは、と思います。
このアドマイヤマーズ・プレミアムは出走馬こそ9頭に留まりましたが、うち5頭がタイトルホルダー(内枠から順に、ジョウラン/ジャスパーシャイン/アザワク/ソルサリエンテ/メイショウアイアン)というハイレベルな組合せ。
他の4頭も、3年前の函館2歳ステークス4着馬でJRA移籍後も2勝を上積みして帰ってきたエムティアン、昨夏転入して門別コースは負けなし3戦3勝のイダペガサス、5走前のJRA根岸ステークスGIIIで追い込んで3着の転入初戦馬スマートアヴァロン等々と、検討する度に注目したい馬がコロコロ変わってしまいそうにも感じる多彩なメンバー構成です。
昨年JpnIII「北海道スプリントカップ」を制したメイショウアイアンが王者の貫禄を示すのか、はたまた昨年11月の古馬短距離頂上決戦「道営スプリントH1」を道中最後方からほぼ直線だけで全馬を抜き去り、前走C2勝ちから驚異の飛び級戴冠を果たしたジャスパーシャインが新スプリント王への道を確かなものにするのか。昨年1000mのグランシャリオ門別スプリントをレコードタイム58秒4(不良)で快勝したスピード馬アザワクの逃げも見どころ十分だろうし、歴戦の実績馬ジョウランやソルサリエンテからも目が離せない…。
トップスプリンターが揃いも揃って瞬き厳禁!の一戦となりそうな「アドマイヤマーズ・プレミアム」。発走時刻は20時40分です。ぜひ御注目ください。
(文:ひだか応援隊)