今週の門別グランシャリオナイターは、この6月(5週間)で唯一「重賞が組まれていない」開催週。きょう9日は大井で「東京ダービー」が、あす10日は園田で「兵庫ダービー」も行われるということで相対的に注目度は下がってしまうのかもしれませんが、ちょっと待った!
今夜のメイン(最終)12R「ミスターメロディ賞/B4-C1-1組・1200m外回り。JBC協会協賛スタリオンシリーズ(生産者賞)、発走20時35分」では、共に5歳馬ながらまだまだキャリアの浅い=伸びしろの大きい元JRAの注目馬2頭、デュアルキャリアーとヤマニンモンスーンが「2度目の直接対決」に臨みます。
初めての対戦となった4月15日(今季開幕2日目)のハナモモ特別では、3着馬(マドンナブルー)を9馬身も置き去りにする派手な一騎打ちの末、デュアルキャリアーが外から半馬身前に出てヤマニンモンスーンを競り落としたわけですが、当時はヤマニンモンスーンが1年7ヵ月余ぶりの復帰&門別転入初戦だったことに加え、前走比プラス47キロの馬体重等々、不利と思える条件が重なっていたなかでもゴールまで互角に渡り合った走りには感服させられました。
その後の2戦は坂路での追い切り時計を大きく詰めるとともに、相手関係が楽になったことで余裕の2連勝。前走は1200m(良)を1分13秒3の好タイムで逃げ切って2着アウマクアには6馬身の差をつけてみせました。良化著しい近況なら、今回デュアルキャリアーに前走の借りを返せる可能性は十分にありそうで、大いに注目の一戦です。
対するデュアルキャリアーも坂路で上がり重点の好時計を叩き出しており、ヤマニンモンスーンの再挑戦を返り討ちにできる準備は整っているように映ります。他の出走馬とは近況の内容、時計面でも差があるようではありますが、先週も赤レンガ記念H2で単勝1.2倍のクインズサターンが直接対決2連勝中だったリンノレジェンドの逃げ脚に屈したり、JRA安田記念でも2連覇への期待が最高潮だったグランアレグリアがアタマ差2着に敗れるなど、“競馬に絶対はない”を再認識させられる事例が続いたのも事実。
この「ミスターメロディ賞」をお楽しみいただく皆さんには是非、前走差しに回っても好走し今回も53キロなら上位を狙えそうな3歳牝馬トンデコパや、持ち前の末脚に魅力あるユリア&ノートルスウェ、一時は格上戦でも好成績を続けていたアレグロ等々、他の実力馬たちへの目配りもしていただければなと思います。
繰り返しになりますが、門別ナイター12Rで発走時刻は「20時35分」です。お見逃しなく!
(文:ひだか応援隊)