キングカメハメハが残した産駒を振り返る(撮影:山中博喜)
本日8月9日は、2004年の日本ダービー馬、キングカメハメハの命日。
同馬は、父Kingmambo、母マンファス、その父ラストタイクーンという血統。金子真人オーナーの所有馬で、栗東・松田国英厩舎の管理馬。
現役時代は、2004年のNHKマイルC(GI)、日本ダービー(GI)を制していわゆる変則2冠を達成するが、同年の神戸新聞杯(GII)を制した後に屈腱炎を発症し、現役を引退。2005年から社台スタリオンステーションで種牡馬としての生活をスタートさせる。
今回はキングカメハメハが種牡馬として残した偉大な功績を、輩出した主な活躍馬と共に振り返る。
◆ロードカナロア(栗東・安田隆行厩舎)
母レディブラッサム、母の父Storm Catという血統。通算成績は19戦13勝。2012、13年には、香港スプリントを連覇し両年ともJRA賞最優秀短距離馬に選ばれる。2013年には、JRA年度代表馬にも選出された。現在は、種牡馬として活躍しGI・9勝をあげたアーモンドアイなどを輩出している。二つ名は「龍王」。
◆ドゥラメンテ(美浦・堀宣行厩舎)
母アドマイヤグルーヴ、母の父サンデーサイレンスという血統。通算成績は9戦5勝。現役時代は、2015年の皐月賞、日本ダービーを制し2冠を達成。同年のJRA賞最優秀3歳牡馬に選ばれる。2016年の宝塚記念後、怪我により引退。現在は種牡馬生活を送る。
◆レイデオロ(美浦・藤沢和雄厩舎)
母ラドラーダ、母の父シンボリクリスエスという血統。通算成績は17戦7勝。現役時代は、2017年の日本ダービー、2018年の天皇賞(秋)などを制す。引退後は種牡馬となり、初上場となった今年のセレクトセール2021当歳セッションでは、1億超えでの落札が多く目立った。
◆アパパネ(美浦・国枝栄厩舎)
母ソルティビッド、母の父Salt Lakeという血統。通算成績は19戦7勝。史上3頭目の三冠牝馬。その他に、2009年の阪神ジュベナイルフィリーズ、2011年のヴィクトリアマイルを制しGI・5勝をあげた。引退後は繁殖牝馬として、今年のクイーンカップを制したアカイトリノムスメなどを送り出している。
◆ルーラーシップ(栗東・角居勝彦厩舎)
母エアグルーヴ、母の父トニービンという血統。通算成績は20戦8勝。現役時代は、気性が荒く、出遅れる競走が何度かあったものの安定した成績を残す。種牡馬としても活躍し、2017年の菊花賞馬キセキなどを送り出している。
その他にも、2014年のJRA最優秀ダートホースに選ばれたホッコータルマエ、今年のドバイワールドCに挑戦し2着だったチュウワウィザード、2015年の桜花賞馬レッツゴードンキなど、多くの産駒を輩出している。
“最強の大王”と呼ばれたキングカメハメハの血は、今後も多くの競走馬に受け継がれていく。