母は米G1馬のダノンアーリーがデビュー/関西馬メイクデビュー情報

2021年08月16日 18:00

今週デビュー予定のダノンアーリー(8月11日撮影:井内利彰)

 先週の新馬戦は予想した通り、8月14日の新潟芝1400m(牝)で除外が発生。12頭が非当選馬となったが、うち1頭が同日新潟芝1600mに再投票しているが、それがミント(栗東・友道康夫厩舎)。1番人気と支持されていたが、きっちり勝ち切っている。

 また、8月15日の小倉芝1800mでは4頭の除外となっているが、うち1頭は8月14日の小倉芝1200mに再投票している。

【8月21日(土) 小倉芝1200m(牝)】

◆オーガスタスカイ(牝、父ロードカナロア、母クィーンズバーン、栗東・斉藤崇史厩舎)

 母は現役時代に阪神牝馬S(2012年)で重賞制覇。ロードカナロア産駒の全姉アカネサスは東京芝1400mで新馬勝ちし、その後はダート短距離で2勝を挙げた。

 先週の坂路では、レースでも騎乗予定の福永祐一騎手が跨って、4F51.8秒をマーク。「ゲート試験に合格した頃は体つきも含めて、幼い面がありましたが、当時に比べると精神的にしっかりしてきましたし、体もガッシリしてきました。ただ、体の使い方にまだ改善の余地があって、それが少しずつ良くなっている段階ですね。それでいながら、速い時計を出すことができていますし、そういった意味では、初戦から動けそうだけど、これを使ったら、もっと良くなると思います」と斉藤崇史調教師。

【8月21日(土) 小倉ダート1700m】

◆アクティナ(牡、父ラニ、母ヴィクトリアアイ、栗東・松永幹夫厩舎)

 おじに2013年日本ダービーを優勝したキズナ(父ディープインパクト)がいる母系で、ラニの初年度産駒。ラニの現役時代は松永幹夫厩舎で管理され、米三冠レースに出走し、ベルモントSでは3着という実績を残した。

 ラニは「自分から走る気を出すような馬ではなかった」ということだが「この馬は前向きですね」と松永幹夫調教師。「馬体は520キロあって、大型ですが、歩きは軽いですし、いいスピードがありそう」とのこと。1週前追い切りはレースでも騎乗予定の幸英明騎手が跨って、CWでしっかりと負荷をかけられている。

【8月21日(土) 札幌芝1500m(牝)】

◆テンメジャーガール(牝、父ダイワメジャー、母サンヴァンサン、栗東・高柳大輔厩舎)

 半姉プリマヴィスタ(父ハーツクライ)は芝中距離で3勝。本馬は2021年千葉サラブレッドセールにて、2260万円(税抜)で落札されている。

 高柳大輔調教師は「2週前追い切りの坂路では、反応いい動きでしっかり走ることができていましたし、札幌での1週前追い切り(8月12日)はレースでも騎乗する小沢大仁騎手が跨って、いい動きだったという報告を受けています」とのこと。8月4日は栗東坂路で2F24.2秒だから、その脚力は新馬として水準以上。栗東でも札幌でもスムーズに調整できているだけに楽しみ。

【8月22日(日) 小倉芝1200m】

◆ダノンアーリー(牡、父Frankel、母ファイネストシティ、栗東・安田隆行厩舎)

 母は現役時代にBCフィリー&メアスプリント(2016年)でG1を制覇。本馬は2019年セレクトセール当歳にて、1億円(税抜)で落札されている。

 先週のCWでの追い切り後、安田隆行調教師に電話取材すると「最後の直線で余力十分に11秒台。斎藤新騎手(レースでも騎乗予定)も『追い切るたびに良くなっています』と話していましたし、息づかいも良くなってきましたね」とのこと。ただ「ゲートがあまり速くないので、そのあたりはポイントになるかも」と課題も挙げている。

(取材・文:井内利彰)

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