1200m初勝利に挑む快足馬アザワク(ユーザー提供:OGA46さん)
快足アザワク、1200mでの初勝利なるか――。25日のメイン(最終)12RはJBC協会協賛のスタリオン・プレミアムシリーズ「ロードカナロア・プレミアム/A1-1組・1200m外回り」です。
目下3連勝中と8歳シーズンでも充実一途のフジノパンサー、全18勝をこの門別1200mで挙げていて前走重賞のエトワール賞H3でも3着に差し込んだ“コースの鬼”ソルサリエンテ、近走この1200mで安定した走りを続けている元JRA8勝馬メイショウウタゲ、JRA3勝クラスから今回転入初戦の7歳馬メイショウミズカゼら好メンバーが揃った一戦ですが、中でも特に注目されそうなのは「スピード決着」のレースに強い快足馬アザワクでしょうか。
3走前、JRAのスピード自慢が揃ったダートグレード競走「北海道スプリントカップJpnIII」でも抜群のダッシュから前半3F=34秒6の速力で先手を奪ってみせた韋駄天。さすがに直線では一杯になってしまったものの、後続のプレッシャーが断然軽くなる地元馬同士の一戦なら最後まで踏ん張りきれる可能性も低くないでしょう。
このアザワク、実は勝ち鞍5つを全て「1000m」で挙げており、今回の「門別ダート1200m」は10戦して2着3回・3着3回という実績。意外と思われるファンの皆さんもいらっしゃるかと思いますが、トップスプリンターが勢揃いする重賞レースは、そもそもメンバーレベルが高い上に他馬の押し上げも早くなりがちで、どうしてもゴール前で脚が鈍ってしまう傾向にあります。
ただ今回は、好位から早めの競馬をするエトワール賞H3勝ちイダペガサスのようなタイプは不在の印象ですし、有力馬もそれなりに絞られるメンバー構成。アザワク陣営としてみれば、いつも通りスタートさえ決めてくれれば、といったところでしょう。幸い10頭立て8番枠と外枠を引き当て、仮に発馬をいくらかしくじったとしても立て直しは利くはずですし、前日(24日)が第1競走から「不良」のコンディションで行われていたということで、急激に「パワーを求められる乾いた良馬場」まで回復する見込みがまずないことも、アザワクがその快足を存分にいかせそうな材料の一つと言えるでしょう。
もちろん、他馬もその辺りのことは心得た上でレースを進めるわけで、これまで未勝利の1200mだと「やはり最後は止まってしまった…」というシーンもあり得るわけですが、それらも含め、今夜12Rの「ロードカナロア・プレミアム」は快足アザワクの走りを中心にレースが展開されることになりそう。発走時刻は20分40分です、お見逃しなく!
(文:ひだか応援隊)