18日、中山競馬場で行われたスプリングS(3歳牡牝、GII・芝1800m)は、横山典弘騎手騎乗の1番人気{horse=2004110153:フライングアップル}(牡3、美浦・藤沢和雄厩舎)が最後方追走から、先に抜け出した3番人気マイネルシーガルを3/4馬身差し切った。勝ちタイムは1分49秒0(良)。さらに1/2馬身差の3着に6番人気エーシンピーシーが入った。なお、上位3頭には皐月賞(GI)の優先出走権が与えられる。
勝ったフライングアップルは父Rahy、母はハニービーS(米G3)、ピムリコディスタフH(米G3)の勝ち馬ローザロバータ(その父Fire Maker)という血統の米国産馬。
昨年9月10日のデビュー戦は2着に敗れたが、2戦目(札幌・芝1800m)で初勝利。続くきんもくせい特別(500万下、福島・芝1700m)で2勝目を挙げ、東京スポーツ杯2歳S(GIII)で0.1秒差の2着、朝日杯フューチュリティS(GI)で0.3秒差の4着、前走の共同通信杯(GIII)も0.1秒差の3着と、重賞戦線で惜しい競馬が続いていた。初騎乗の横山典弘騎手に導かれ、これまでの好位先行から一変しての追い込み勝ちとなった。通算成績7戦3勝。
鞍上の横山典弘騎手は04年ブラックタイドに続くこのレース2勝目。10日のファルコンS(GIII、アドマイヤホクト)に続く2週連続のJRA重賞勝ちで今年3勝目、通算92勝目。管理する藤沢和雄調教師は96年バブルガムフェローに続くこのレース2勝目。今年のクイーンC(GIII、イクスキューズ)に続く今年2勝目、通算78勝目のJRA重賞勝ちとなった。
このレースを外国産馬が勝ったのは初めて。Rahy産駒の重賞勝ちは02年ダービー卿CT(GIII)を勝ったグラスワールド以来約5年ぶり、トキオパーフェクト(98年クリスタルC-GIII、98年中日スポーツ杯4歳S-GIII)含め3頭目のJRA重賞勝ち馬となった。