スプリンターズSと相性のいい音無師が送り込むピクシーナイト
スプリンターズSに出走馬を送り込む14人の調教師のうち、2016年以降の中山芝1200mの成績をもとに抽出。スプリンターズSで、馬券的にも「見逃せない調教師」とは?
3位は、野中賢二調教師。中山芝1200mを使ったのは2016年以降で僅か5走も2勝。16年オーシャンSをエイシンブルズアイ(5番人気)、16年南総Sをトウカイセンス(9番人気)で制している。2頭ともに後方からの差し切りで、中山の急坂コースを上手く活用している印象。出走予定のシヴァージも末脚自慢のタイプだ。
2位は西村真幸調教師。2016年以降、中山芝1200mで6勝を挙げている。その内訳はタイセイアベニール(2勝)、タイセイプライド、クインズサリナ、タイセイソニック、レジェーロ。特定の馬に偏ることなく勝利を挙げている点から、中山芝1200mに適性のある馬を「狙って」出走させていることが窺える。
スプリンターズSにはタイセイビジョン、ファストフォースの2頭が出走予定。タイセイビジョンは7戦連続で馬券圏外だが1秒差以上の大敗は20年マイルCSだけ。展開一つでチャンスがありそうだ。一方のファストフォースは重賞で1着、2着と充実一途。前走で控える競馬にも目処がついたのは心強く、強敵相手だが一発を期待したい。
そして、見事1位に輝いたのは、音無秀孝調教師。16年ミッキーアイル(2番人気2着)、19年モズスーパーフレア(3番人気2着)と、既にスプリンターズSで結果を残している点が強みだろう。中山芝1200mへの出走回数28回、馬券絡み13回はともにメンバー中最多の数字で、このコースの攻略法を熟知している印象。
今年はピクシーナイトとモズスーパーフレアの2騎を送り込む。実績十分のモズスーパーフレアはもちろんのこと、前哨戦のセントウルSでレシステンシアをクビ差まで追い詰めたピクシーナイトの伸びシロも魅力たっぷりだ。坂路を使って鍛える音無調教師の管理馬らしく、ともにスピード能力に秀でていて、急坂も全く気にしない。