今回のメンバーでは実績最上位のクラウォー(ユーザー提供:こりんごさん)
20日のメイン(最終)12Rは、今季新設された準重賞競走の「えりもオープン/3歳・オープン 1600m内回り」です。2走前に同じ3歳馬限定の準重賞「びらとりオープン/1700m外回り」を逃げ切って圧勝しているトウキョウドライヴや、4走前の3歳三冠ラスト決戦「王冠賞/H2・1800m外回り」で三冠達成ラッキードリームの2着に突っ込んだクラウォーら「上級条件での実績上位馬」に対し、JRA4戦未勝利で今夏転入しすべて圧勝で3連勝中の新星フレーズメーカーがどのような戦いぶりを見せるのかが注目されそうです。
そのフレーズメーカー。転入初戦の8月31日「C4-4組/1700m外回り」を楽々逃げ切り2着に5馬身差で圧勝すると、返す刀で2戦目の9月21日「C4-1組/1600m内回り」も逃げ切り大楽勝。今回と同じ舞台で、高素質の3歳馬ルリオウを4馬身、引き離してみせました(ルリオウは門別3戦2勝。フレーズメーカーに敗れた2戦目以外は2着に「9馬身差」「7馬身差」の圧勝)。
そして、その素質の高さがひときわ目立ったのが前走の「C3-2組/1200m外回り」戦。勝ってクラスを上げながら、距離は一戦ごとに縮めていくというあまり目にしないパターンでの門別3戦目だったわけですが、ここも抜群の発馬から楽々先手を奪うと、馬なりなのに懸命に追う2番手以下が徐々に離れていく“レベチ”な走りを披露。実際にこのレース動画をご覧いただければわかりますが、4コーナー手前で既に「勝った」と断言できるほど次元の違うパフォーマンスでした。
鞍上の服部茂史騎手は“ゴールまでほぼ跨ってるだけ”と表現してしまっても過言ではなく、2着馬とは「大差」の表示。その勝ち時計1200m(不良)=1分12秒4は、同夜のメイン12R「レイデオロ・プレミアム」でJRA7勝(この日の勝利を含めて通算9勝)のオープン馬スマートアヴァロンが叩き出した1分12秒3より0秒1遅いだけだったということで、俄然、今夜のフレーズメーカーの走りが注目されることになってくるわけです。
もちろん、前走までとは段違いの強敵相手となる今夜は、道中の後続のプレッシャーなどが違うことでキャリアの浅さなどが露呈する懸念も残るわけですが、ここから大きく飛躍する可能性も秘めたフレーズメーカーの走りがこのレース最大の注目点となるのは間違いないでしょう。3歳の実績上位馬とそれを追う素質馬らの対戦は、門別が休催中となる冬場の移籍先での活躍を占うなどの点からも要チェックです。
準重賞レース「えりもオープン」の発走時刻は20時40分です。お楽しみに!
(文:ひだか応援隊)