セレクトセールにて2億1000万円で取引された良血馬 (撮影:橋本健)
アルテミスSに出走馬を送り込む10人の調教師のうち、2016年以降の東京芝1600mにおける3着内数、複勝率、複勝回収率をもとに抽出。アルテミスSで、馬券的にも「見逃せない調教師」とは?
3位は池上昌和調教師。集計期間内に東京芝1600mで7勝を挙げ、複勝回収率134%と馬券的な魅力に満ちている。2019年以降に絞ると複勝率42.9%、複勝回収率208%とさらに数字がアップ。2021年はこれまで[0-0-4-4]という成績なので、そろそろ連対以上の結果が欲しいところだ。
今年はシンティレーションが出走予定。前走の未勝利戦は2着に2馬身半、3着以下に6馬身差をつける大楽勝だった。1ハロン長い1800mをこなしているスタミナ、先行力を生かしての一発に期待。
2位は須貝尚介調教師。集計期間内に東京芝1600mで6勝を挙げ、出走調教師内では2番目となる複勝率39.3%を記録している。特筆すべきは6勝中4勝が重賞である点。具体的には17年ヴィクトリアマイル(アドマイヤリード)、18年富士S(ロジクライ)、20年サウジアラビアRC(ステラヴェローチェ)、20年アルテミスS(ソダシ)の4勝で、アルテミスSは連覇がかかっている。
今年はベルクレスタが出走予定。新馬戦ではのちの新潟2歳S勝ち馬セリフォスに敗れたが、上がり3ハロンでは0.1秒上回っていた。続く未勝利戦を楽勝してここに挑む。アドマイヤリードは同馬の半姉で、東京芝1600mの舞台で更なるパフォーマンスアップが見込めそう。
第1位は国枝栄調教師だ。勝利数20、複勝率46.2%、複勝回収率138%は、いずれも出走調教師内でトップ。先週こそ新馬戦のエリカコレクトで1番人気4着と崩れてしまったが、11月9日のサウジアラビアRCではコマンドラインで勝利を収めている。
今年はサークルオブライフ、ロムネヤが出走予定。サークルオブライフは、前走の未勝利戦が最後方から一捲りする圧巻の勝ちっぷりで、更なる上積みが見込めそう。ロムネヤは、セレクトセールにて2億1000万円で取引された良血馬だ。