【勝負の分かれ目 阪神JF】ミルコ・デムーロ騎手の自信に満ちた騎乗でサークルオブライフが差し切り勝ち

2021年12月12日 18:20

ミルコ・デムーロ騎手騎乗のサークルオブライフが勝利(c)netkeiba.com

 ゲートが開いた。1番人気のナミュールは立ち上がるようにスタートし、他馬より1馬身半ほど出遅れた。

 トーホウラビアン、キミワクイーン、ウォーターナビレラらがダッシュよく飛び出したが、互いに牽制し合うようにして、単騎で先頭に立とうとはしない。

 少しずつ馬群が密集しはじめたなか、外からダークペイジが上がってきて、単騎で先頭に立った。

 2馬身後ろの2番手がトーホウラビアン、さらに2馬身離れた3番手はウォーターナビレラという隊列で3コーナーに入って行く。

 ミルコ・デムーロが乗る3番人気のサークルオブライフは、先頭から8、9馬身離れた中団のやや後ろに控えた。「新馬戦から毎回上手に走るようになっています。2戦目は出遅れましたが、それからはスタートが上手くなりました。今日は自信がありました。スムーズなレースでした」とデムーロ。

 前半800mは46秒4。4コーナーに入ると、後方にいたベルクレスタが抑え切れないような感じでポジションを上げ、サークルオブライフの外に並びかけ、かわして行く。サークルオブライフの1馬身ほど後ろの内には、出遅れてから徐々にリカバーしたナミュールがいる。

 ダークペイジが先頭のまま直線へ。

 デムーロはサークルオブライフを馬群の外に持ち出した。「直線では外を通りましたが、この馬はバテないで、ジリジリ伸びていた。馬を信じていました」

 そう話したデムーロの右ステッキに応えてサークルオブライフは豪快に末脚を伸ばし、2着に半馬身差をつけ、先頭でゴールを駆け抜けた。

 レース前から「追えば追うほど伸びる」と話していたように、直線で進路を確保できさえすれば結果が出ると、自信を持っていたのだろう。

 2着はラブリイユアアイズ、さらに半馬身遅れた3着はウォーターナビレラ。そこから首差の4着まで追い上げたナミュールは、やはり出遅れが響いた。

(文:島田明宏)

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