4年前の菊花賞馬キセキもついにラストラン(C)netkeiba.com
12月26日に中山競馬場で行われる有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)。キセキ(牡7、栗東・辻野泰之厩舎)は初コンビとなる松山弘平騎手でこのレースに挑む。
キセキは父ルーラーシップ、母ブリッツフィナーレ、母の父ディープインパクトという血統。通算成績は32戦4勝。
2016年12月に阪神競馬場の2歳新馬戦でデビューし、初勝利。翌年7月に自己条件戦で2勝目をあげると、続く信濃川特別も連勝。夏の上がり馬として出走した神戸新聞杯では2着に好走し、クラシック最終戦・菊花賞の優先出走権を獲得した。
迎えた菊花賞当日は大雨により、近年稀にみる不良馬場に。道中は後方に控えていたが3コーナーから進出を開始し、上がり最速の脚で優勝。最後の一冠を掴み取った。なお、ルーラーシップはこれが産駒のGI初勝利だった。
菊花賞制覇後の数戦は凡戦が続いたが、4歳秋に再び復活。2018年の天皇賞・秋では3着、ジャパンCではその年の三冠牝馬アーモンドアイの2着に入った。その後も毎年のように古馬王道路線に進み、2019年・20年の宝塚記念2年連続2着など常に高いパフォーマンスを発揮し続けた。
今回の有馬記念で19度目のGI出走となるキセキ。無事之名馬を地で行く同馬もついにこのレースがラストラン。現役生活5年間の全てを糧にして最後の軌跡をターフに描く。