牡馬クラシックに直結するレースで、昨年は勝った
エフフォーリアが年度代表馬となり、3着
シャフリヤールがダービーに勝った。これらを含め、過去10年の間だけでも上位3着までに入線した馬の中から5頭の皐月賞馬と3頭のダービー馬を送り出している出世レースだ。
◎
ダノンスコーピオンは萩Sの優勝馬で、朝日杯フューチュリティS3着馬。デビュー戦で負かした相手は白菊賞に勝ってエルフィンS3着
ルージュラテールで、萩Sで負かした
キラーアビリティはホープフルS優勝馬。朝日杯フューチュリティSで敗れたとはいえ4着以下には0.3秒差をつけており、勝った
ドウデュース、2着
セリフォスともども世代上位の能力を示すものだった。母はカナダの歴史的名牝で、その父は
Sligo Bayはサドラーズウェルズ直仔の良血GI勝ち馬。左回りの実戦は初めてになるが、勝てばクラシックの有力候補へと躍り出る存在だ。
〇
アサヒは東京スポーツ杯2歳S2着馬。2着だったデビュー戦の相手が
ジオグリフで、2戦目の未勝利戦で先着を許した相手は現2勝馬。3戦目に勝ち上がったあとの前走の東京スポーツ杯2歳Sは超が付くスローペースだったが、中団から勝ち馬に次ぐ上がりタイムで2着に食い込んだ。どちらかと言えば前進気勢の強い
カレンブラックヒル産駒にあって、しっかりと溜められるのが魅力だ。さすがは
ウインドインハーヘア系というべきか。
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ダノンベルーガは1戦1勝。ハーツクライ産駒の大型牡馬で、母コーステッドはBCジュヴェ
ナイルフィリーズターフの2着馬。セレクトセールにおいて高額取引された馬だ。デビュー戦は五分のスタートから中団をキープすると、回転の速いフットワークで最後は豪快に突き抜けた。キャリア不足は承知だが、その勝ちっぷりは高い評価に値する。どちらかといえば広いコース向きに見えるので、ここでクラシックの権利をしっかりと手に入れておきたいところだろう。
△
ジオグリフは札幌2歳S優勝馬。久しぶりの実戦ということに加えて初めて経験するマイルの流れに前半は戸惑ったように見えたが、最後は出走メンバー最速タイの上りタイムで掲示板を確保した。重賞勝ちを記録したこの距離で、試金石となる1戦だ。
あまり手を広げられないような頭数だが△
アケルナルスターの末脚も魅力。
トーセンラー産駒らしい
ストレッチランナーで、前走のホープフルSも直線だけの競馬だったとはいえメンバー最速の上りタイムで、年明けのきさらぎ賞を勝った
マテンロウレオをハナ差まで追い詰めた。ある程度の位置をキープできれば、その瞬発力は怖い存在だ。