厩舎データからは巻き返しの可能性を秘めるルフトシュトローム(撮影:下野雄規)
中山記念に管理馬を登録している14人の調教師のうち、2016年以降の中山芝1800mにおける勝利数、複勝率、複勝回収率をもとに抽出。中山記念で馬券的にも「見逃せない調教師」とは?
3位は手塚貴久調教師。集計期間内に中山芝1800mで4勝を挙げ、複勝率37.1%。複勝回収率は66%止まりだが、単勝回収率は110%と、頭に妙味がある。また、直近5戦中4戦で馬券絡みを果たしており、その中にはフラワーカップ3着(
ユーバーレーベン)とス
プリングS2着(
アサマノイタズラ)も含まれている。
今年は
マルターズディオサが出走予定。紫苑S勝ちがある中山巧者で、2歳時のサフラン賞では
マジックキャッスルを退けている。今回は斤量が2キロ減るのも加点材料だ。
2位は藤沢和雄調教師。集計期間内に中山芝1800mで7勝を挙げ、複勝率38.8%。藤沢厩舎=東京競馬場というイメージが強いが、そのせいか複勝回収率が101%と高くなっている。稀代の伯楽のラストウィークをしっかり目に焼き付けたい。
今年は
コントラチェック、
ゴーフォザサミット、
レッドサイオンが出走予定。この3頭で最有力は
コントラチェックか。前走はハイペースを追いかけて沈んだが、重賞3勝の中山コースに戻って反撃は必至だ。
第1位に輝いたのは堀宣行調教師。集計期間内に中山芝1800mで15勝を挙げ、複勝率47.4%。単勝回収率94%、複勝回収率91%と回収率も優秀だ。なにより集計期間内だけで、16年
ドゥラメンテ、17年
ネオリアリズム、21年
ヒシイグアスと中山記念を3回制している中山記念マイスター。無条件で信頼したい。
今年は
ルフトシュトロームが出走予定。2ケタ着順続きだが、この馬も重賞を含む中山3勝のコース巧者だ。福島記念でハイペースを演出した
パンサラッサ、
コントラチェックが再び引っ張る流れになれば、自慢の末脚が炸裂するシーンも。