弥生賞に出走予定のドウデュース(撮影:小金井邦祥)
皐月賞と同じ舞台で行われる重要なステップレースだが、近年はトライアルを使わずに本番へ直行するケースも増えており、このレースの勝ち馬でのちに皐月賞を勝ったのは2010年のヴィクトワールピサが最後で、ダービー馬となったのは16年のマカヒキが最後だ。それでも、昨年の優勝馬タイトルホルダーは皐月賞2着のち、菊花賞に優勝。注目のレースであることには変わりがない。
◎ドウデュースは昨年の最優秀2歳牡馬。芝1800mの新馬戦、アイビーSを連勝し、大きく体重を絞って出走してきた朝日杯フューチュリティSでも豪脚を披露している。4戦4勝で底を見せないまま米2歳牡馬チャンピオンになったヴィンディケーション産駒の母は、BCフィリー&メアスプリントの2着馬。それでも、この馬自身が1800m戦2戦2勝で、ハーツクライ産駒ならば2000mの距離には不安はない。ある程度のペースで流れそうなメンバー構成でもあり、レースはしやすそうだ。
〇ロジハービンは京成杯2着馬。中山競馬場2000mコースは未勝利戦を勝った舞台でもあり、2度のコース経験は心強い。大型馬の割には器用なタイプで、前走の京成杯でも最後は勝ち馬の決め手に屈したが、早め先頭から見せ場を作った。母系はヒシアマゾンやエフフォーリア、アドマイヤムーンなどを輩出したKaties系。ハービンジャー産駒なら成長力もありそうで、先々まで楽しめそうな存在だ。
▲アスクビクターモアは1勝クラスを勝ち上がったばかりだが、新馬戦はジオグリフ、アサヒに次ぐ3着で、そのアサヒを破って未勝利戦に優勝。アイビーSではドウデュースと0.1秒差3着。大きなタイトルこそ持たないが、強い馬たちと好勝負を演じてきた。前走で大きく体重を増やし、一息いれたあとの1戦となるが、今後のためにもレースぶりを注目したい1頭だ。
きさらぎ賞で非凡な決め脚と勝負根性を見せた△マテンロウレオ、好メンバーが揃った京都2歳Sの覇者△ジャスティンロック。右回りに若干の課題を残すものの高い能力を感じさせる△インダストリアなどのレースぶりもしっかりと確認したい。