トライアルを逃げ切り重賞初制覇(撮影:小金井邦祥)
今年3月のスプリングSを勝利し、優先出走権を獲得したビーアストニッシド(牡3、栗東・飯田雄三厩舎)が、和田竜二騎手との新コンビで牡馬クラシック第一冠へと駒を進める。
ビーアストニッシドは父アメリカンペイトリオット、母マオリオ、母の父ネオユニヴァース。叔母に2017年のフェアリーSを制したライジングリーズンがいる血統。
父は2017年のメーカーズ46マイルS(米G1)を制覇するなどアメリカの芝路線を歩んでいた競走馬。その母Life Well Livedの全兄には2009年のドバイWC覇者ウェルアームドがいる。2018年から北海道日高町で種牡馬生活を送っており、昨年初年度産駒がデビュー。そのうちの1頭がビーアストニッシドである。
ここまでの通算成績は6戦2勝。一度も掲示板を外さない安定感を見せている。前走スプリングS(GII)のほか、昨年の京都2歳S(GIII)、今年の共同通信杯(GIII)でも果敢な逃げ戦法で2着、3着と好走。強豪集うクラシックの舞台でも、二枚腰の粘りを期待したい。