5月8日に東京競馬場で行われるNHKマイルカップ(3歳牡牝・GI・芝1600m)。ここまで3連勝でトライアルのNZT(GII)を制したジャングロ(牡3、栗東・森秀行厩舎)が、武豊騎手とともに4連勝でのタイトル獲得を目指す。
ジャングロは父More Than Ready、母Goodbye Stranger、母の父Broad Brushという血統の米国産馬。
2021年8月に小倉競馬場で行われた2歳新馬戦でデビュー。4走目の未勝利戦を勝ち上がり、同年12月の中京2歳S(OP)を逃げ切り勝ち。年明け初戦のマーガレットS(L)では4番手追走から直線抜け出して快勝。2ハロンの距離延長となったNZTでは、シンザン記念覇者マテンロウオリオンらを相手に1分33秒5のタイムで逃げ切り勝ちをおさめた。
父More Than Readyはダート7Fの米国G1・キングスビショップS(現H.アレン・ジャーケンスS)を制した快速馬で、引退後はアメリカで繁殖入り。オーストラリアでもシャトル種牡馬として種付けをおこない、米・豪でG1馬を多数輩出。BCスプリントを連覇(2017年、2018年)したロイエイチ(Roy H)や、2020年のアメリカ芝女王のラッシングフォール(Rushing Fall)など、卓越したスピードを産駒に伝えている。
藤田晋オーナーの所有馬としても注目を浴びるジャングロ。前走で見せた疾走感溢れる走りで、3歳マイル王の称号を手にすることができるか。要注目である。