今年1月の京成杯で父仔制覇を果たしたオニャンコポン(撮影:下野雄規)
5月29日に東京競馬場で行われる日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)。インパクトのある馬名でたびたび注目を集める
オニャンコポン(牡3、美浦・小島茂之厩舎)が、京成杯(GIII)に続き、父仔ダービー制覇に挑む。
オニャンコポンは父
エイシンフラッシュ、母シャリオドール、母の父
ヴィクトワールピサ。二代母サプレザはサンチャリオットS (英G1)を3連覇した名牝で、叔父に2020年の毎日杯(GIII)覇者
サトノインプレッサがいる血統。
昨年9月に中山競馬場で行われた2歳新馬戦でデビュー勝ち。続く百日草特別(1勝クラス)で連勝を飾ると、2歳GI・ホープフルSにも出走した。今年1月の京成杯では、出走馬中最速となる上がり3ハロン34.7秒の末脚を繰り出して重賞初制覇を飾った。
父
エイシンフラッシュは2010年の日本ダービー優勝馬。翌年のドバイWC覇者
ヴィクトワールピサ、同年の
ジャパンCを制する
ローズキングダム、後に香港G1を制する
ルーラーシップや天皇賞を制する
ヒルノダムールなどの好メンバーが揃った中で伏兵評価を受けながらも、上がり3ハロン32.7秒の末脚で世代の頂点に上り詰めた。
馬名の意味はアカン語で「偉大な者」。奇しくも、京成杯から皐月賞、そして日本ダービーという戦績は同じローテーション。大一番にその名を轟かせることができるか、要注目である。