ビーアストニッシドが観客をあっと脅かせるか(撮影:小金井邦祥)
5月29日に東京競馬場で行われる日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)。ビーアストニッシド(牡3、栗東・飯田雄三厩舎)は、元タカラジェンヌが生産した競走馬だ。
ビーアストニッシドは父アメリカンペイトリオット、母マオリオ、母の父ネオユニヴァースという血統。通算成績は7戦2勝。
昨年10月に中京競馬場でデビューし、2戦目で勝ち上がり。京都2歳Sで重賞初挑戦し、2着と力を見せた。その後シンザン記念4着、共同通信杯3着と好走するものの、タイトルには一歩及ばず。しかし、皐月賞トライアル・スプリングSでは終始ハナを譲らずに押し切り、重賞初制覇を果たした。
アメリカンペイトリオットは、現役時代にアメリカでメーカーズ46マイルS(米G1)などを制しており、現在は日本のダーレージャパンスタリオンコンプレックスで種牡馬生活を送っている。アメリカの人気種牡馬War Frontの直仔種牡馬として活躍が期待されており、ビーアストニッシドらが初年度産駒。
ビーアストニッシドを生産したヴェルサイユファームは、これが日本ダービー初出走。ヴェルサイユという名前からもうかがえるように、代表は宝塚歌劇団出身の岩崎美由紀さんが務めている。タカラジェンヌの思いを乗せて、ビーアストニッシドが観衆を驚かせるか、注目したい。