ディープインパクト産駒のキラーアビリティに注目だ(c)netkeiba.com
今週も引き続き「東京・中京・新潟」の3場開催。
そして今週日曜日は、いよいよ3歳クラシックのクライマックス戦・GI日本ダービー(東京芝2400m)。今年も注目の優駿たちが覇権を争う激しいレースとなるだろう。
今年の出走メンバーは、まずクラシック1冠目の皐月賞1着馬ジオグリフ。鞍上は近2年ダービーを連覇している福永騎手で万全の構え。同じく皐月賞2着イクイノックスは先週のオークスを制したルメール騎手。ほかにも皐月賞3着ドウデュース、皐月賞4着ダノンベルーガなど人気上位になりそうなメンバーは再びの激突となる。
そして別路線からは、青葉賞1着プラダリア、毎日杯1着ピースオブエイト、京都新聞杯1着アスクワイルドモアなどが参戦。時には波乱もおこる3歳頂上戦。いつものように過去10年データから、レース傾向と馬券のヒントを探っていこう。
1.1番人気馬が馬券になる確率は70パーセント?
いつものように、まずは人気上位馬の成績チェックから。
まず1番人気馬は、過去10年で3勝。キズナ(13年)・ドゥラメンテ(15年)・コントレイル(20年)だ。成績は【3-2-2-3】。勝率30パーセント、連対率50パーセント、馬券圏内率70パーセント。成績としてはまずまずといえるレベル。
ちなみに2番人気馬は過去10年で1勝、成績は【1-2-1-6】。3番人気馬は過去10年で3勝、成績は【3-3-1-3】。上位人気馬成績は上々。特に3番人気馬の活躍が目立つ。やはり軸馬は上位人気3頭から選ぶのが正攻法といえるだろう。
2.人気馬が走るからといって「堅い」わけじゃない?
これは先週のオークスで指摘した傾向とまったく同じ。
上位人気馬が活躍しているわりに配当は跳ねることがある。理由は過去10年で4回も2桁人気馬が馬券に絡んでいるからである。
14年3着マイネルフロスト(12番人気)、18年3着コズミックフォース(16番人気)、19年1着ロジャーバローズ(12番人気)、20年3着ヴェルトライゼンデ(10番人気)。昨年も9番人気ステラヴェローチェが3着。近年は人気薄の好走傾向が少し強くなっているようだ。
ただし、19年を別にすれば、2桁人気薄馬はすべて3着。過去10年、連対している馬は、ロジャーバローズを除けばすべて5番人気以内の馬なのだ。つまり、馬連・馬単は5番人気までの馬を中心に、3連複・3連単は適度に2桁人気馬を織り交ぜていく、という作戦が良いのだろう。
3.過去10年1着馬が出ていないのは○枠だけ?
関東と関西の比較では、過去10年で関東2勝・関西8勝。関西勢の圧倒的優勢だ。
馬券圏内30頭とすると、関東12頭・関西18頭。1着馬の数差がそのまま差にでている。つまりは2.3着馬の成績は東西イーブンなのだ。
そして先週のオークスと同じように、上位3頭が東西どちらかで独占というケースはダービーでもない。先週同様、東西バランスよく絡めたほうがいい。
次に枠順の有利不利。1着馬でいうと1枠が3頭も出していて最多。ダービー内枠有利説の裏付けとなっているようだ。次に5枠から2勝。2.3.6.7.8枠もそれぞれ1頭ずつ優勝馬を出しているのだ。1着馬が出ていないのは4枠だけ。全体的にみればあまり枠順による有利不利はないともいえる。2着、3着までを含めると、最多は1.6枠。最少は3枠と8枠である。
4.やはり前走は「皐月賞」組から?
前走ローテはどこからがいいのか? これはご存知のとおり前走皐月賞組圧倒だ。
過去10年の馬券圏内30頭中、前走皐月賞は20頭。前走皐月賞から7頭の勝馬が出ている。
ちなみに前走皐月賞以外で馬券圏内になっている前走ローテは…。京都新聞杯4頭・青葉賞4頭・毎日杯1頭・プリンシパルS1頭となっている。
最後に血統。過去10年ではディープインパクト産駒が7勝。近年も4連勝中と圧倒的に強い。馬券圏内30頭中でも13頭がディープ産駒。過去10年でディープ産駒が1頭も馬券圏内に入らなかったのは14年の1度だけである。
今年のディープ産駒は、キラーアビリティ、プラダリア、ロードレゼル、アスクビクターモア、ジャスティンパレスの5頭が出走。少なくとも馬券のヒモには入れておきたい。
(netkeiba編集部)