日本ダービーが終わり、今週の競馬は「東京・中京」の2場開催。競馬はまた新しいサイクルの始まりとなり、2歳新馬戦も始まります。とはいえ、まだ春のGIシリーズは終わりではありません。今週はマイルの頂上決戦・GI安田記念(東京・芝1600m)が行われます。
毎週重賞での激走馬を、コンピュータ予想するこのコーナー。膨大なデータを駆使したnetkeibaオリジナルAIが、安田記念での狙い馬を探します。
月曜日現在の登録馬は21頭。昨年安田記念の1、2着はすでに引退しており、新しい芝マイル界の勢力図がここである程度決まるといってもいいでしょう。
当然ながら、豪華メンバーの揃う一戦。人気上位になりそうな馬たちをチェックしておきましょう。
まずは昨年安田記念3着&マイルCS2着のシュネルマイスター(牡4・美浦・手塚厩舎)。前走はメイダン競馬場でのG1ドバイターフ(芝1800m)で、1番人気ながら8着。帰国初戦となりますが、得意のマイルならば実績は一枚上です。
続いてはイルーシヴパンサー(牡4・美浦・久保田厩舎)。こちらは昨年皐月賞に出走したものの15番人気で10着。しかし、その後田辺裕信騎手に乗り替わってからは連勝を重ね、前走のGIII・東京新聞杯(東京・芝1600m)で4連勝を飾りました。東京芝マイルならば、この馬も能力上位の1頭といえるでしょう。
さらには、前走GIヴィクトリアマイルで人気になりながら5着となっているソングライン(牝4・美浦・林厩舎)も巻き返しがありそうな1頭。そして、3歳から唯一の参戦となりそうなNHKマイルC1番人気4着セリフォス(牡3・栗東・中内田厩舎)。他にも、GIタイトルのあるサリオス(牡5・美浦・堀厩舎)はD.レーン騎手で参戦。さらにダノンザキッド、ファインルージュなど、バラエティに富んだ多彩なメンバー構成となりそうです。
【マイル戦に妙味あり?】
予想はすべてAI任せ。枠順や当日の馬場状態予測が反映されていないものとなりますが、人間の気持ちが入らない分「まさか」と思えるような穴馬を選出することもあります。
今回、月曜日時点でAIが選出してきた本命候補は、ダノンザキッド(牡4・栗東・安田隆厩舎)でした。
恐らく今回は中位人気が予想される1頭。とはいえ、かつては世代最強ともいわれた馬ですから、人気が分散しそうな一戦で馬券的な妙味はありそうです。
同馬は父ジャスタウェイ、母はエピックラヴ(母父Dansili)という血統。母はフランスの重賞勝ち馬。兄弟にはミッキーブリランテ、オールザワールドなどがいます。
同馬の成績はこれまで8戦3勝[3-0-2-3]。デビューから3連勝でGIホープフルS(中山・芝2000m)を制した実力馬です。
しかし、その後はGII弥生賞で3着に敗れると、続くGI皐月賞でも1番人気に支持されながら15着と大敗。その後も人気を背負いながら勝ち切れない競馬が続いています。
2歳時から勝利は遠ざかっていますが、1600mでは2走前にマイルCSで3着と健闘。前走の中山記念(芝1800m)から距離短縮となるのはプラスになりそうで、チャンスも十分にあるでしょう。
鞍上の川田将雅騎手は、先週のダービーでも同オーナーのダノンベルーガに騎乗しましたが1番人気で4着。ただ、「東京1600m」という舞台では昨年の安田記念で8番人気のダノンキングリーを勝利に導いていますし、今年のNHKマイルCも4番人気のダノンスコーピオンで優勝していますから、巻き返しに期待してみたいところです。
あとは出走メンバー・鞍上・枠順などが確定後、AI予想がどう変化するのか。週末の最終AI予想もぜひ楽しみにお待ちください!
(netkeiba編集部)