【ブリーダーズゴールドC 予想】JRA勢が圧倒的優位も今年は地方勢に台頭の余地あり!?

2022年08月10日 18:00

経験値の高さで一歩リードしそうなプリティーチャンス(撮影:武田明彦)

 今シーズンの門別開催もいよいよ後半戦に突入した。北海道に季節の移ろいを告げるブリーダーズゴールドカップは、地元勢にとっては牝馬重賞路線の最終戦であり、JRA勢にとっては、JBCレディスクラシックへつながるステップレースである。むろん、昨年のマルシュロレーヌがここから米国のBCディスタフ制覇へと羽ばたいたように、向かう先は可能性に満ちている。

 予想をする上で念頭に置くべきは、牝馬限定戦になった2014年以降、3着以内はすべてJRA勢が占めているという事実である。芝ならまだしも、ダート路線で中央オープンまで上り詰める牝馬は、相応に強力だ。今年もやはり優位はJRA勢だろう。

 今年のJRA勢で飛び抜けた存在は見当たらないが、JRA重賞も含め、レベルの高いレースで幾度も善戦歴のあるプリティーチャンスが、経験値の高さで一歩リードの印象だ。後半勝負型の脚質も、広い門別2000mにはマッチしそうである。

 レースを引っ張るであろうテリオスベルは、近走の充実ぶりが光る。マークを一身に受けることになるが、スタミナをフルに生かすペースで運べば勝機があるだろう。これまで幾度も関東オークス馬が参戦してきたが、勝ち切れてはいない。斤量利がない中で、歴戦の古馬相手となるとやはり壁はある。今年のグランブリッジも、その点だけが課題だ。

 昨年は中央馬4頭が固まってスローで先行したため、離れて進んだ地元勢はそのまま流れ込んだだけだった。ただ、今年は少し上がりがかかるレース展開になりそうで、あくまで昨年と比較だが、JRA勢のメンバーも与し易い。その点に、地元勢が食い込む余地があるかもしれない。

 その最右翼は昨年5着のネーロルチェンテ。この馬自身、前走で地元重賞を勝って力をつけている。JRA勢が作る流れに対応力が見込めるのは、クラスは違えど最近まで中央に在籍していたニーズヘッグノットイェットだろう。地の利を生かして一矢報いてほしいところだ。

(文:競馬ブック・板垣祐介)

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