今週も「新潟・小倉・札幌」3場開催。

　まだ暑いながらも、先週から各地でかなりの降雨を受けたと思われる状況。今週もフタを開けてみないと馬場状態はわからないだろう。

　重賞は日曜日にふたつ。小倉競馬場でGIIIの短距離ハンデ戦・北九州記念(小倉芝1200m)、そして札幌競馬場では、夏のクライマックスレースともいえるGII札幌記念(札幌芝2000m)が行われる。

　先週の関屋記念では、データ通りに外枠7枠の馬が馬券になった。今週のメインレースも難しい点は多くなりそうだが、いつものように過去10年のデータを使って馬券ヒントを導きだしていこう。

1.勝てない1番人気はなんと10連敗中？

　まずは、いつものように上位人気馬のチェックから。

　札幌記念の1番人気馬は過去10年でなんと0勝。成績は【0-5-3-2】で、馬券圏内キープ率は80パーセントながら、単勝馬券は一度も実を結んでいない。ただ馬連の軸としては有効だといえる。昨年も1番人気だったラヴズオンリーユーが2着で、勝ったソダシは2番人気。昨年も指摘した要素だが、このジンクスはまだ続いている。

　2番人気馬の成績は【5-0-1-4】で、単勝ならこちら狙いが正解だった過去10年。反対に3番人気馬は【1-0-0-9】とこちらは不調ぎみ。これ以外で勝っているのは、4番人気馬(1回)と5番人気馬(2回)と6番人気馬(1回)だけ。

　ちなみに、2ケタ人気馬で馬券になっていたのは2頭だけ。そのほかの下位人気、9.10.11番人気馬は過去10年で一度も馬券になっていない。

2.やっぱり前走はGI戦使いの馬？

　昨年も指摘していた重要要素は「前走ローテ」。

　これは「前走GIを使っていた馬」が圧倒的に強いのだ。過去10年で馬券圏内30頭中、前走GI使いは18頭にもなっている。

　昨年は出走馬中「前走GI使い」は3頭だけ。そのうちのソダシとラヴズオンリーユーでワンツー決着だった。一昨年も上位3頭すべてが「前走GI使い」だった。

　今年も人気上位になるだろう馬たち、ソダシ、ジャックドール、パンサラッサ、ユーバーレーベン、グローリーヴェイズ、ウインマリリンはすべて前走GI使い。ということは今年も上位人気中心濃厚ということ…？

3.内枠有利？

　昨年は機能しなかったものの、16〜20年までの5年連続で1枠が必ず馬券になっていた。

　しかも17年からは1枠馬が4連勝。特に1枠1番が3勝とかなり強い。とはいえ、そこには2〜6番人気の人気サイドが入っていたという下地もあるわけだが…。

　今年も1枠に人気サイドが入れば可能性充分と思っていたが、マカヒキ＆アイスバブルという人気薄候補が入った。

　あとは昨年も指摘したことだが、2ケタ人気で馬券になったことのある2頭というのは「前走・函館記念」組である。13年14番人気3着・アンコイルド(前走函館記念2着)、17年12番人気2着・ナリタハリケーン(前走函館記念7着)。今年出走してくる前走函館記念組はハヤヤッコ、アラタ、アイスバブル、サトノクロニクルあたり。条件重なるアイスバブルはかなり気になってしまう。

(netkeiba編集部)