【サンライズC予想】4本の矢で挑む角川厩舎に対抗できる存在は現れるか

2022年09月21日 18:00

コルドゥアンの末脚は武器になる(撮影:田中哲実)

 今シーズンの門別開催も、残り2ヶ月を切った。前日に行われるリリーカップがエーデルワイス賞の前哨戦であるのと同じように、このサンライズカップは、JBC2歳優駿を目前に控えた、中距離路線最後のステップ重賞である。昨年の勝ち馬ナッジがJBCでも地方馬最先着の2着に好走したように、やはり本番と同距離で行われる点には価値がある。

 昨年はこの路線の重賞をすべて別の馬が優勝するという、上位拮抗の様相だった。しかし今年は、ベルピット・オーマイグッネスの2頭が、ブリーダーズゴールドジュニアC・サッポロクラシックCで連続ワンツーを決めているように、勢力図は比較的はっきりと描かれている。

 その2頭ともを管理する角川厩舎は今回、サッポロクラシックC3着のグロリオサに加え、新たに4本目の柱として、3戦無敗のグラビティモデルまでも投入してきた。今年の同厩舎2歳馬は、例年に増して粒ぞろいである。

 あまりにも堅牢なその牙城を、果たして崩せる馬はいるのだろうか。逆らうのはあまり得策でないように思うが、14頭立ての14番人気だった栄冠賞で、見るもの誰もが驚くシンガリ一気を決めたコルドゥアンの爆発力は、レジスタンスの希望の光たり得るものだ。

 もちろん、栄冠賞は展開がドンピシャに嵌まったことは確かだが、逆にまったく展開が向かなかったブリーダーズゴールドジュニアCでベルピットと1秒差なら、射程圏内という計算が成り立つ。上位勢よりも距離延長がプラスに働くのは明らかで、城壁に風穴を開ける可能性はゼロではない。もし今回差し届かずとも、頭数が増えて激しい展開になるだろう本番で再度、狙ってみたい。

 コスモス賞からの巻き返しを期すタイガーチャージは、今回の有力馬のいずれとも未対戦。その点は魅力的であり、メンバー唯一、1800mで勝利経験があるというのも強調材料だ。いずれにせよ、角川厩舎4騎による盤石の布陣に、割って入れる存在がいるのかどうか、そこが予想の焦点だろう。

(文:競馬ブック・板垣祐介)

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