10月8日の東京5R・2歳新馬戦(芝1800メートル=17頭立て)は、4番人気の
タイセイクラージュ(牡、栗東・矢作芳人厩舎、父
サトノクラウン)が、堂々の横綱相撲で初戦を白星で飾った。半兄に13年の目黒記念を制した
ムスカテール、21年のダイヤモンドSを制した
グロンディオーズがいる血統。勝ち時計は1分47秒0(良)。
少しゲート入りを渋るそぶりを見せたが、ゲートはきっちりと決めて好位へ。道中は3番手から力んだ走りだったが、直線で先頭に立つとグングンと加速。最後は追いすがる2着の
レヴォルタードに2馬身半差をつけて、危なげない完勝だった。
矢作調教師は「まだ仕上がり途上のなかでも、強い競馬をしたと思います。今週の追い切りも予定外に軽すぎたので使おうか迷っていたくらいだけど、ここまで走るとは。ゲートや折り合いなど若いところだらけでも、これだけ走れたのは楽しみな素材です」と、課題を指摘しつつ将来性に期待を膨らませていた。