金曜日にいつもより速めの調整を行ったチェルヴィニア
◆第42回マイルCS・G1(11月23日、京都競馬場・芝1600メートル)=21日、美浦トレセン
昨年の2冠牝馬
チェルヴィニア(牝4歳、美浦・木村哲也厩舎、父
ハービンジャー)は、Wコースを4ハロン63秒6―14秒0で流して調整。
関西のレースなら2日前、関東のレースなら前日にWコースか坂路に入れるのはいつものことだが、前走の毎日王冠(7着)は67秒8―15秒0、2走前のしらさぎS(2着)は73秒2―17秒6(坂路)、4走前(3走前は海外)の京都記念(9着)は67秒8―15秒9(坂路)、5走前の
ジャパンC(4着)は66秒8―15秒5(坂路)となっており、比較的速めの調整だったと言っていい。
馬場状態やコース以外での負荷に左右されるため一概には言えないが、見た目に
スピード感もありフットワークも軽やか。それだけ状態の良さはうかがえた。一方で、前走は2走前からプラス16キロの500キロで伸びを欠き、今回の調教後馬体重は504キロ。輸送があるので前走よりは減りそうだが、もう少し軽くしたいというのも事実だ。
木村調教師は「結果が出ていないので『今まで厩舎でやってきたことは間違っていた』とまずはそこから入りました。調教メニューがパターン化しないようにと意識はしています」と会見で語ったが、その一端をうかがうことができた。