すっかり秋めいて、朝晩は肌寒い気温となった今週…。
競馬も本格秋モード突入で、開催は「東京・阪神・新潟」の3場となる。
そしてGIシリーズは、後半戦の2弾目となる秋華賞(GI阪神芝2000m)がスタート。3歳牝馬たちのラスト1冠をどの馬が戴冠するのかに注目が集まる。桜花賞&オークスを勝っている
スターズオンアースが3冠牝馬となるのか? それとも新しい牝馬スターの誕生となるのか? 馬券でその答えを導き出していきたい。
毎週、過去10年データを使って馬券ヒントを見つけるこのコーナー。秋華賞は昨年に続いて今年も阪神競馬場開催だが、京都開催を含めた過去10年分データを使って探っていこう。
1.1番人気馬は成績イマイチ? 狙うは○番人気?
いつものように、まずは上位人気馬のチェックから。
秋華賞の1番人気馬は過去10年で4勝。成績は【4-1-0-5】。活躍するかどうかは半々の確率なのだ。1番人気で勝っている4頭とは、12年
ジェンティルドンナ・15年
ミッキークイーン・18年
アーモンドアイ・20年
デアリングタクト。すべて名牝と呼ばれる馬ばかりである。ちなみにこの馬たちに共通するのは、「前走ローズS2着以内か、前走オークス1着」。今年
スターズオンアースが1番人気になるとすれば、この条件はクリアできていることになる。
だがこの1番人気馬。連対&複勝率が50パーセントでは堅軸とまではいえない。思い切って1番人気馬をバッサリいっても、半分の年で成立するからだ。昨年も単勝オッズ1倍台の圧倒的1番人気馬
ソダシが凡走。2〜4番人気馬で上位3頭決着となっていた。
ちなみに2番人気馬の成績は【0-4-0-6】で「2着、もしくは圏外」の極端な成績。3番人気馬は【4-0-2-4】で「1番人気以上の馬券圏内」をキープしている。残り2勝は4番人気馬の勝利だった。5番人気以下の人気薄馬の勝利はなし。単勝で狙うならば3番人気妙味ということかも?
2.「馬連」は荒れない? 人気薄狙うなら3連系で?
過去10年で「5番人気馬以下の勝利なし」。これが秋華賞で「馬連」がさほど荒れていない理由のひとつなのだろう。さらに「3番人気までの馬が必ず連対している」というのもその要因となっているはずだ。
人気薄で2着になっていた馬といえば、20年2着10番人気
マジックキャッスルだけ。この年以外の9年は「5番人気以内の5頭ボックス」で馬連はすべてゲットできていたわけだ。
一方、3着には、13年
リラコサージュ15番人気・15年
マキシマムドパリ8番人気・16年
カイザーバル8番人気・19年
シゲルピンクダイヤ10番人気、20年
ソフトフルート9番人気と人気薄馬たちの名前が並ぶ。つまり3連複・3連単なら高配当発生の可能性大。穴狙いならば「3頭目、もしくは3着の人気薄」となるのだ。
3.現在「前走オークス組」4連勝中! でも本当に有利な前走は?
近4年、1着になっている馬はすべて「前走オークス」組。
しかも「オークス3着以内で、秋華賞1番人気か4番人気の馬」だけである。
今年で当てはまる可能性のある馬は、
スターズオンアース・
ナミュールのどちらか。オークス2着
スタニングローズは紫苑S1着を挟んでいるので合致していない。
しかし過去10年データを見ると、「前走オークス」組で好走しているほうが圧倒的少数なのである。じつは「前走オークス」組で馬券になっているのは、先ほど挙げた勝ち馬4頭だけなのだ。今や常套手段のようにいわれることもある「オークスからの秋華賞直行」も、ある意味劇薬。17年以前はすべて「前走紫苑S」「前走ローズS」組の勝利だったのだ。
4.7枠の時代、継続中! さて今年は?
過去4年中、3回も枠連6-7で決まっているのが秋華賞。
昨年も阪神競馬場開催だったが、この現象は京都開催から変わらず引き継いだ。
しかも特に「7枠」は異常に強く、16年3着・17年1着・18年2着・19年3着・20年1着・21年2着と、6年連続で馬券圏内をキープ中。今年の7枠はやや人気薄となるかもしれないが、それぞれ3着候補には面白いかも?
しかし7枠がいいからといって、8枠も良いというわけじゃない。8枠勢は13.15年の2回の勝利があるだけで、ほかの年は1度も馬券になっていない。今年の8枠
サウンドビバーチェ、
プレサージュリフトはどこまで頑張れるか。
(netkeiba編集部)