3頭併せで追い切るイクイノックス(中)(撮影・郡司修)
春の雪辱を誓う
イクイノックスは僚馬2頭とWコースへ。
ジャングルキング(4歳2勝クラス)を前に置き、後ろには
サファル(4歳1勝クラス)を従える隊列。力感のないフットワークでも
スピード十分。直線は中に入り馬なりのまま外
ジャングルキングと併入した。動きを見守った木村師は「スタッフにはいつも通りのうちの調教をしようという話をしていた。(1週前追いに乗った)ルメールさんも“問題ない”とおっしゃっていたし、ここまで順調に来ていると思う」と手応えを口にした。
皐月賞、ダービーで2着に泣いた春の悔しさを晴らすにふさわしい大舞台。1週前追いに騎乗したルメールは「春に比べて
パワーアップしている。すごく軽い走りで
ビューティフルス
トライド。春は緩くてまだ大人じゃなかった」と成長をアピールする。体質の弱さを考慮して長丁場の菊花賞はパス。木村師は「2000メートルは問題ないと思う。ルメールさんが“やり切った”と思うレースができるような状態で本番へと持っていきたいです」と力を込める。豪華メンバーが集えど、思わず目を奪われる輝きがこの馬にはある。