◆第27回ファンタジーS・G3(11月5日、阪神競馬場・芝1400メートル、良)
牝馬限定の第27回ファンタジーS・G3(阪神)は10番人気の
リバーラ(石橋)が逃げ切って重賞初V。3連単46万7700円の高配当だった。
東京メインで飛び出した超大穴馬券。ざわつきが収まらない仁川で、
リバーラが負けじと波乱を演出した。こちらも10番人気を覆して、メンバー唯一の重賞馬
ブトンドールなど後続を封じる逃走劇。石橋は「馬場が締まっていたのでこういう作戦もありかなと思っていた」とニヤリと笑ってみせた。
好スタートを決めると、鞍上はハナを主張。道中をリズム良く運び、直線を向いてからも後続を引き離し残り200メートルではセーフティーリード。ゴール板を先頭で駆け抜けた。「上手にスタートを出て、ジョッキーがうまく先手を取ってくれた」と高柳瑞調教師。デビュー3戦目で初めて逃げを選択し、結果を残した鞍上に目を細めた。
阪神JF挑戦も 6ハロンでの初勝利に続き、1400メートル戦で重賞初V。「(距離を)延ばしていければ」とトレーナーが言えば、「そういうレースを目指していきたいので(距離も)こなしてほしいと思う」と鞍上。ともに距離延長に慎重な姿勢を崩さなかったが、マイルの阪神JF(12月11日、阪神)に向かう可能性もある。同じ仁川の地で再度、波乱の使者になるか。(戸田 和彦)
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リバーラ 父
キンシャサノキセキ、母インドリヤ(父ス
トーミーアトランティック)。美浦・高柳瑞樹厩舎所属の牝2歳。北海道日高町・シンボリ牧場の生産。通算3戦2勝。総獲得賞金は3645万5000円。重賞初勝利。馬主は荒井泰樹氏。