堂々先着を果たしたジェラルディーナ(右)=撮影・石湯恒介
「エリザベス女王杯・G1」(13日、阪神)
オールカマーで待望のタイトル奪取に成功した
ジェラルディーナは9日、栗東CWで最終リハ。団野(レースはC・デムーロ)が騎乗して、
ソフトフルート(5歳オープン)をリードする形から直線で馬体を合わせると、鋭い末脚でパートナーに1馬身先着。馬なりながらもラスト1Fは11秒7。自慢の切れ味を見せつけ、さらなる上昇ムードを漂わせた。
【斉藤崇史調教師と一問一答】
-オールカマーで重賞初制覇を飾ってのG1挑戦。
「オープンに上がってからはなかなか勝ち切れず。前走で(横山)武史くんはテン乗りでしたが、思い切って乗ってほしいという指示を。その通りに乗ってくれたし、いい勝ち方ができた」
-中6週での挑戦。
「前走後はいつも通りに放牧へ。戻ってからも順調です。先々週は少し重いかなという印象でしたが、先週は少しずつ反応も出て、一歩ずつ上がってきました」
-最終追い切りを終えて。
「先週の段階である程度は気持ちも体もしっかりとしていたが、最後に併せてもう少し気持ちを入れたかった。折り合いもついていたし、反応も良く、もう一段階良くなった」
-充実した印象。
「昨年4月の転厩当初は馬が若く、カリカリして食べたものが実にならなかった。それでも昨年末から今年にかけて落ち着きが出てきて、夏を越してさらに良くなった」
-阪神芝2200メートルの舞台は。
「スタートしてから直線が長く、最後は内回り。この馬向きの舞台だと思います。京都記念は折り合い面で半信半疑だったけど、落ち着きが出た今は何の心配もないです」
-C・デムーロと初コンビを組む。
「福永(騎手)さんが乗りやすい馬にしてくれたが、ゲートを出てからの二の脚がないのでそこだけは伝えました。スタートと位置取りはポイントです」
-母は3冠牝馬
ジェンティルドンナ。
「血統的にもファンが多い馬だと思うので、G1を勝って牧場に返したい気持ちは強い。充実しているし、いい走りを見せてほしいですね」