2020年のひいらぎ賞を制したC.ルメール騎手とシュネルマイスター(撮影:下野雄規)
11月20日に阪神競馬場で行われるマイルチャンピオンシップ(3歳上・GI・芝1600m)。GI馬5頭を始め、快速馬が集結するこのレースにシュネルマイスター(牡4、美浦・手塚貴久厩舎)が、C.ルメール騎手とのコンビで出走する。
シュネルマイスターは父Kingman、母セリエンホルデ、母の父Soldier Hollowという血統。父は1600m戦の海外G1・4勝を含む8戦7勝で引退した名馬であり、母は2016年の独オークスを制している。
2020年9月にデビューし、12月のひいらぎ賞を連勝。初めて重賞に挑んだ弥生賞ディープ記念はタイトルホルダーの2着となった。続く、2021年5月のNHKマイルカップでGI初制覇を果たし、世代のマイル王に輝いた。翌月の安田記念にも出走すると3着に好走し、高い距離適正を示した。
3歳秋は毎日王冠から始動して勝利。11月に行われたマイルチャンピオンシップでは、グランアレグリアを相手に0.1秒差とハイレベルなパフォーマンスを見せた。2022年はドバイ遠征を経て、安田記念に出走し2着に。前走は初のスプリント戦となるスプリンターズSに挑戦した。通算成績は10戦4勝。
同馬の芝1600mでの成績は2-2-1で、複勝率は100%。今回手綱を執るC.ルメール騎手が、2022年のGIレースで1.2.3番人気に騎乗した際の成績は2-4-1-0である。
マイル路線で抜群の安定感を誇るシュネルマイスターが、心強いパートナーと共に、悲願のマイルチャンピオンシップのタイトルを獲得する事ができるのか、要注目である。