検索メニュー

  • クラブ馬分析
  • 募集馬検索
  • 血統検索
  • 条件別検索

詳細検索

  • 性別
  • 馬齢
  • 生産者 指定なし
  • 馬主名 指定なし

【こちら日高支局です・古谷 剛彦】22年ホッカイドウ競馬終了に思う 『ダート3冠元年』に向けて

2022年11月16日 10:00

今年のホッカイドウ競馬を締めくくる道営記念はサンビュートがV。騎乗した五十嵐冬樹騎手は12月に調教師に転身する

 日高の玄関口にあり、馬産地に立脚する門別競馬場を有するホッカイドウ競馬は11月10日、全85日間の2022年の全日程を終了した。

 今シーズンは霧に悩まされることなく、すべてのレースを消化。発売額は527億7857万5710円で、前年比で4億7888万3240円も上回り、3年連続で発売レコードを更新した。今季の計画額は約439億円を見込んでいたので、計画比も120%を超えた。インターネット投票は、93・8%と高い比率であることは間違いない。ただ、前年より1・4%下がっており、札幌駅と競馬場を結ぶ無料バス(1日1往復)が、コロナウイルス禍で今年も休止している状況ながら、競馬場や場外に、少しずつでもファンが戻ってきたことを裏付ける。

 今シーズンの最後を飾る道営記念は、五十嵐冬樹騎手が騎乗したサンビュートが、3頭の追い比べを制して悲願の重賞タイトルを手にした。翌日、新規調教師の発表があり、合格した五十嵐冬樹騎手にとってのラストランでのこん身の騎乗となった。

 前年の発売額を超えたのは、最終日の10日の10Rの終了時点。数字的には、前年を上回るものばかりだが、昨年より開催日数が3日増だったことを考えると、喜んでばかりもいられない。豪華メンバーがそろった天皇賞・秋の発売額が、前年比で99・2%にとどまったように、最近の発売額は、全国的に上げ止まりの傾向が強まっている。ホッカイドウ競馬も当然、その流れを受けている。開幕週に2歳戦が1鞍も組めず、3歳三冠初戦の北斗盃は、前週の登録段階で6頭。追加登録を受け付けて何とか9頭立て(当日に出走取消があり、8頭で施行)ということもあった。

 来シーズンに向け、本走路の改修工事を行い、新しい砂を使うことが決まっている。その砂は今シーズン、検量前に少し撒いていて、雨の時の様子などを探っていたが、水はけが良く、脚元に良さそうと関係者の評判は良い。屋内坂路での調教使用率が高いホッカイドウ競馬は、他の競馬場に比べると馬場のメンテナンスもしやすい環境にある。

 24年から「羽田盃」「東京ダービー」「ジャパンダートダービー」の3歳ダート3冠が創設され、まもなく、地方競馬界では第2弾の発表があると思う。3歳ダート3冠ばかりがクローズアップされているものの、その世代を考えると、来シーズンの2歳戦の体系も整備され、2つの2歳ダートグレードを擁するホッカイドウ競馬も注目されるだろう。(競馬ライター)

新着ニュース

ニュースを探す

ご意見・ご要望

本サービスはより高機能なサービスの提供なども検討しております。お気づきの点がございましたらお気軽に下記フォームよりご意見をお願いいたします。

  • ご意見をご記入ください。

頂いたご意見には必ずスタッフが目を通します。個々のご意見に回答できかねますことを予めご了承ください。
また、連続して複数送信されると、受付できないことがあります。予めご了承ください。