「東スポ杯2歳S・G2」(19日、東京)
雄大に四肢を伸ばし、勾配を駆け上がった。
フェイトは16日、栗東坂路で
エンジェルスアスク(2歳新馬)と併せ、4F52秒3-38秒0-12秒7をマーク。1馬身半の遅れに、矢作師は「それなりの動きをしていた。ただ、求めるものが高いので。将来的にはすごい馬になると思うけど、まだ成長途上」と
ジャッジは辛口だった。
「文句の付けようがない。素質だけで勝った」。トレーナーがこう振り返る新馬戦は、手綱を押さえる5馬身差のV。福永も「完成度は低いけど、競馬に行くと良かった。レースは優等生」と納得の表情を浮かべる。
今年の2歳が初年度となる
リアルスティール産駒。「似ている。まだ未完成だけど、筋肉がしなやかでバネがある。自分の育てた馬の子どもで重賞へ。うれしい思い」。父も管理した矢作師がうなずけば、その背を知る鞍上も「
リアルスティールよりも乗りやすい」と評価する。先週のデイリー杯2歳Sを制した
オールパルフェも同じ父の産駒。今週も続いてみせる。