群雄割拠の様相を呈しているマイル路線。確固たる中心はいないながらもハイレベルなメンバーが集結した注目の一戦。ここでは新進気鋭、注目の若手予想家・サンデー氏にレース展望を綴ってもらった。

◆絶対女王が不在の大混戦

　阪神開催となったここ2年は、マイル女王グランアレグリアが連覇を達成しています。着差はいずれも3/4馬身ですが、強い内容で堅い決着が続いています。今年のメンバーは実力が拮抗しており、大混戦の様相を呈しています。

　その中でも中心となる存在は芝マイル4戦無敗の白毛馬ソダシでしょう。好スタートから先行するタイプですので、その他有力馬は中団から後ろでレースを進めて直線では早めに抜け出すソダシを目標に、末脚自慢達が追い込んでくる展開になると予想しています。

　エリザベス女王杯の結果で顕著に現れていますが、阪神開催も先週まで13日連続となっており、インコースの芝はかなりダメージを受けています。今週も日曜日は天気が崩れそうな予報が出ていますので、馬場状態のチェックも忘れないようにしたいですね。

◆外国人ジョッキーの勢いに脱帽

　エリザベス女王杯展望記事では外国人ジョッキーが強いレースとお伝えしましたが、まさか上位3頭全てが外国人ジョッキーとは…笑。この勢いには脱帽せざるを得ませんね。

　マイルCSにおいても現在7年連続で馬券内、そのうち5勝と猛威を振るっています。今週はC.ルメール騎手、R.ムーア騎手、D.レーン騎手、C.デムーロ騎手がスタンバイしているので要注目です！

◆馬券に抑えておきたい名門厩舎の快速馬

　天皇賞・秋ではパンサラッサが衝撃の逃げで2着、先週の福島記念はユニコーンライオンが逃げ切り勝ち、武蔵野Sではバスラットレオンが逃げて3着と勢いが止まりません、GIでこの厩舎の存在は一段と眩い輝きを放ちます！ 注目は西の名門・矢作厩舎！ 昨年のリベンジに燃えるホウオウアマゾンです！

　昨年のマイルCSは3歳馬ながら、果敢に逃げて5着に好走しています。昨年末は阪神C、今年はマイラーズCで2着と阪神コースの実績をさらに積んできました。

　前走のスワンSは1番人気でしたが、かなり出遅れて勝負になりませんでした。追い切りはウッドコースを2週続けて超抜の時計を出しており巻き返しに期待できます。人気が落ちる今回は配当的妙味もタップリです。

　同脚質がウインカーネリアンくらいなので、GI制覇で勢いに乗る主戦・坂井瑠星騎手がスタートさえ決めてくれれば…。馬券に是非加えておきたい1頭です。

◆結論は展開を突き詰めて

　エリザベス女王杯では枠と馬場状態の考慮が足りませんでした。今回こそ当てたいと思います！

　ウマい馬券では枠の並びを加味して、しっかりと展開を突き詰めて予想していますので今週もよろしくお願いします！

(文=サンデー)