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ジャパンC追い切り(24日・美浦トレセン)
第42回
ジャパンC・G1(27日、東京)の出走馬と枠順が24日、確定した。歴代最多6勝の14番枠に決まった
ダノンベルーガは美浦・Wコースで単走馬なりの微調整。連続4着に終わった春の2冠時と比べ、当週はソフトな仕上げで史上8頭目の3歳Vを目指す。
新たに確立した調整を継続した。
ダノンベルーガは美浦・Wコースを単走馬なりで5ハロン71秒0―12秒1。軽めの最終追い切りについて、堀調教師は「先週まででほぼ仕上がっている状況でしたので、今週は微調整で予定通りの内容。手応えとしては天皇賞・秋の前と変わらないかなと思います」と説明した。
前回も1週前に好時計を出して当週は軽め(Wコース4ハロン51秒6―12秒1)。皐月賞の同6ハロン84秒6―11秒9、ダービーの同5ハロン66秒5―11秒4と比較すると違いは歴然だが、結果は春の連続4着を上回る3着。騎乗した川田がレース後に「これまで乗せていただいたなかで一番具合が良かったです」と振り返った、直前に負荷をかけ過ぎないパターンを今回も選択した。
招待を受けていた香港ではなく、
ジャパンCに絞った理由について「香港は右回りですし、この段階での海外遠征は負担が大きいかなと総合的に考えて」。まだキャリアが浅く、堀師がウィークポイントと指摘する右トモ(後肢)も考慮して、より力を発揮できる左回りの東京で勝負することになった。
3歳馬の勝利なら史上8頭目で、G1未勝利の3歳馬Vとなれば1982年の
ハーフアイスト(米)以来、実に40年ぶり。今回はエルコンドルパサー(98年)、
アーモンドアイ(18年)の最少キャリア(7戦)更新もかかる、5戦2勝で挑む4度目のG1挑戦。過去最多6勝を挙げる14番枠を引いたことは追い風になる。「精神的には少しピリッとして集中が増したような印象がありまして、気持ちが乗ってきて軽快になったかなという印象です」。堀師が明かした前回と遜色ない仕上がり、前回以上のメンタルで悲願の頂点を狙う。(西山 智昭)