王座を勝ち取った昨年同様いい動きというテーオーケインズ
◆チャンピオンズC追い切り(11月30日、栗東トレセン)
王者の風格を漂わせ、
テーオーケインズが雄大なフットワークで駆け上がった。開門直後、朝一番の栗東・坂路を54秒3―12秒3。折り合いを欠くこともなく、落ち着き払った姿が印象的だった。「昨年もいい状態でしたが、今年も同じくらいのいい状態で出せる。昨年のようなハイパフォーマンスを出せると思います」と高柳大調教師が力を込めた。
10、11年の
トランセンド以来、史上2頭目の連覇へ。昨年4着だったJBCクラシックで今年はG1・3勝目を飾り、最高潮で砂の頂上決戦を迎える。先週23日の1週前追い切りでは、主戦の松山が手綱を執りCWコース6ハロン82秒9―11秒6。しまいだけ伸ばされ、鋭く反応した。「いい動きだったと思います」と鞍上。本格化前の2歳時に3着があるが、その後は3戦3勝の中京。「得意なコース。昨年みたいな強いレースをしてくれればと思います」と相棒に絶大な信頼を寄せた。
昨年は他馬を圧倒し、6馬身差の快勝。1強ムードも漂う今年は、一年の経験を経て、さらに
パワーアップした
テーオーケインズが、どんな勝ち方をするのかにも注目が集まる。「非常に強い馬ですし、しっかり結果を出したい。連覇できるように頑張りたい」と闘志を燃やした松山。まだダート王座は譲らない。ラ
イバルたちをねじ伏せ“タイトル”を防衛する。(戸田 和彦)