福永は後続を突き放したリメイクの馬上でガッツポーズ
◆第15回カペラS・G3(12月11日、中山競馬場・ダート1200メートル=良)
第15回カペラS・G3は11日、中山競馬場で行われ、3歳馬
リメイクが豪快に差し切り、重賞初制覇。鞍上の福永は、8日の調教師試験合格発表後、初の重賞騎乗でJRA重賞通算160勝目を挙げた。
前半3ハロン32秒2のハイペースをじっくりと後方待機。4角10番手で迎えた直線は一頭だけ異次元の末脚で差し切り、さらに4馬身差をつける圧勝だった。福永は「思っていたより前と離れたけど自分のリズムで走れていたし、最後の伸びも期待通り。一戦ごとに馬が成長して、流れに合わせた競馬ができるようになった」と高評価。来年2月末で騎手を引退し、調教師に転身するが、「今日みたいなレースをすると名残惜しいですね。来年2月までは騎手の職務を最優先で全うしたい」と笑みがあふれた。
JRA重賞初制覇となった新谷調教師は「強い内容でした。今後は権利を取れたサウジのリヤドダートス
プリント(G3、2月25日、キングアブドゥルアジーズ競馬場)も含めてオーナーと相談します」と、優先出走権を得た海外遠征も視野に入っている。(松井 中央)
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リメイク 父
ラニ、母サリエル(父キングカメハメハ)。栗東・新谷功一厩舎所属の牡3歳。北海道新冠町・(株)ノースヒルズの生産。通算9戦5勝(うち地方1戦0勝)。総獲得賞金は1億122万4000円(うち地方875万円)。重賞初勝利。馬主は前田幸治氏。