50勝目を挙げた今村聖奈騎手(カメラ・高橋 由二)
今村聖奈騎手=栗東・寺島良厩舎=が、17日の中京5R・2歳新馬(ダート1800メートル)で1番人気の
ベンダバリラビア(牡、栗東・寺島良厩舎、父
アジアエクスプレス)に騎乗し、2週連続の勝利。JRAにおける50勝目を挙げた。これまで加賀武見騎手(60年、58勝)、武豊騎手(87年、69勝)、福永祐一騎手(96年、53勝)、三浦皇成騎手(08年、91勝)がデビュー年に50勝以上を達成している。
ダッシュがつかず後方から。内で砂をかぶって嫌がっていたが、勝負どころから進出を開始。直線はパワフルなフットワークで、残り200メートルで
レッドラグラス(2着、藤岡佑介騎手)を交わし、1馬身1/4差で押し切った。
聖奈は「絶対走るこの馬!」と第一声。「ゲートの一歩目は出ましたが、隣の馬が行ったので控えました。砂をかぶって嫌がっていましたが、素質を感じていた馬で、次につながる競馬をしたくてじっくり砂をかぶせて行きました。調教でもかぶせて慣れていましたしね。3角で、調教通りグッとくる反応がありました。余裕がありすぎて、抜け出してフワッとしていましたね」と、自厩舎での2頭目の新馬Vに興奮気味に話した。
50勝到達については「
ブラビオで最初に勝たせてもらってから今までの間、たくさんの方々にサポートしていただきました。色々な経験を積ませてもらい、関係者の方々と馬に本当に感謝しています。おかげさまで50勝という節目の勝利をさせていただくことができました。一番お世話になっている、寺島厩舎で決めることができて本当にうれしく思います。最近、寺島厩舎で勝てていませんでした。ホープフルSに乗れることが決まって、すごくいい馬たちがピックアップされている中で、ホントに結果で恩返ししたいと思っていた矢先に、こうして勝たせていただいて良かったなと思います。今年も残り少ないですが、最後までしっかり、1頭1頭の個性を生かしたレースをしたいなと思います。これから先もたくさんの方々に応援され、サポートしてもらえるようなジョッキーでありたいと思います」とコメントした。