「有馬記念・G1」(25日、中山)
半年の充電効果はいかに-。宝塚記念6着以来の実戦へ向け、連覇が懸かる昨年のJRA年度代表馬
エフフォーリアが21日、美浦Wで最終リハに臨んだ。
僚馬
トロワシャルム(5歳1勝クラス)を2馬身ほど追走し、スムーズに加速して直線へ。後ろから来た
ルッジェーロ(7歳オープン)との間から力強く半馬身抜け出し、6F85秒8-39秒1-11秒3を馬なりで計時した。
鹿戸師は3頭の真ん中に入れた意図を「最後までファイトできるように」と説明。「(ゴールを過ぎても)
スピードを緩めず、1角まで行ってきっちりケイコができた」と合格点。一方、毎週のように手綱を取ってきた横山武は「春先に比べて前進気勢は出ているが、昨年に比べると物足りない。ただ、(本番までに)まだ変化する」と、このひと追いによる変わり身に期待した。
鼻差で逃したダービー以外、
パーフェクトな成績だった昨年。しかし、意気揚々と迎えたはずの今年は、まさかの大スランプとなった。春初戦の大阪杯はゲートでのアク
シデントもあり9着。巻き返しを期した宝塚記念も末脚不発の6着。このままでは終われないと、夏場は北海道で立て直しを図り、12月上旬の帰厩後は「ビシビシと週2、3本のケイコを重ねた」と師は調整過程を強調する。
主戦は「この馬の強さを知っているからこそ、春の負け方は悔しい」と話し、「まず
エフフォーリアの力を信じて力を出し切りたい」とリベンジを約束。指揮官は「スタートを出してうまく流れに乗ることが大事」と巻き返しへのポイントを挙げ、その上で「能力は今でも一番だと思っている。彼を信じて頑張りたい」と底力に期待した。敗戦続きにもかかわらずファン投票2位。多くの人が見守る中、真の走りをアピールしたい。