福永を背に万全の態勢を整えたボルドグフーシュ(撮影・山口登)
「有馬記念・G1」(25日、中山)
菊花賞2着の
ボルドグフーシュは21日、午前8時半に栗東坂路へ。有馬記念ラス
トライドとなる福永が2週連続で騎乗し、単走で4F55秒0-39秒7-12秒4をマークした。
ファーストコンタクトとなった1週前には、栗東CWで6F78秒2-35秒8-11秒1の猛時計を記録。直前はしまい重点にソフトに追われた。鞍上は「先生と相談して、馬なりで疲れを残さない調整でいこうと。時計、動きともに指示通りにできました」と完璧リハを遂行し、満足げにうなずいた。
短い期間にパートナーの特徴もつかんだ。「非常に能力が高く、操作性も高い。長距離に適性があるね」。まだ3歳で成長途上の段階だが、「そういった中でもG1で結果を出せていますからね。かなりポテンシャルは高いし、将来性も豊か」と菊花賞2着の実力を感じている。
来春、調教師に転身する福永にとっては、泣いても笑ってもこれがラスト
グランプリ。大一番へ向けて「有力馬の一頭で参戦できることを光栄に思う。馬は非常にいい状態。一番いい結果を出せるように頑張りたい」と気持ちを伝えれば、送り出す宮本師も「有馬記念はドラマが起こるようなレース。ドラマをつくってもらいたい」とエール。ハッピーエンドの準備は整った。