W杯ドイツ大会が行われた2006年はディープインパクトがラストランを飾った(撮影:下野雄規)
12月25日に中山競馬場で行われる有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)。今年の古馬王道GIの勝ち馬が全て出走するなど、まさに1年の総決算と呼ぶにふさわしいレースとなりそうだ。
2022年はワールドカップが開催され、世界の強豪相手に快進撃を見せた森保
ジャパンは一大フィーバーを巻き起こした。今回は過去のワールドカップが開催された年から、有馬記念を展望してみたい。
グレード制が導入された1986年以降、ワールドカップイヤーの有馬記念は9回開催された。以下はその時の勝ち馬である。
【ワールドカップイヤーの有馬記念勝ち馬】
2018:
ブラストワンピース/ロシア大会
2014:
ジェンティルドンナ/ブラジル大会
2010:
ヴィクトワールピサ/南アフリカ大会
2006:ディープインパクト/ドイツ大会
2002:シンボリクリスエス/日韓大会
1998:グラスワンダー/フランス大会
1994:ナリタブライアン/アメリカ大会
1990:オグリキャップ/イ
タリア大会
1986:ダイナガリバー/メキシコ大会
ワールドカップイヤーの有馬記念は、名馬の引退レースとなるケースが多いようだ。オグリキャップ、ディープインパクト、
ジェンティルドンナは上記の年の有馬記念を引退レースとして定め、有終の美を飾っている。
その他の馬について見ていくと、6頭とも3歳馬(旧4歳含む)であることが分かった。シンボリクリスエス、グラスワンダーはキャリアで2度有馬記念を制しているが、ワールドカップイヤーの勝利はともに3歳の時だ。
つまり、ワールドカップイヤーの有馬記念は9回連続でラストランの馬か3歳馬が制していることになる。今年は現時点で有馬記念での引退を表明している馬がいないため、これまでの流れが続けば3歳馬の勝利となるが…。果たして10回連続の記録となるだろうか。