18年12月23日 メンバー唯一の3歳馬ブラストワンピースがV
「有馬記念・G1」(25日、中山)
メッシ擁するア
ルゼンチンの優勝で幕を閉じた22年最大のスポーツの祭典・サッカーW杯。過去のW杯イヤーにおける
グランプリ覇者にスポットを当てて歴史を振り返る。
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3歳牝馬
アーモンドアイが衝撃の世界レコード2分20秒6を樹立した
ジャパンCから1カ月後。同じ勝負服の3歳馬が暮れの中山で躍動した。
「ずっとこの馬に乗り続けてきて、ダービーと菊花賞では結果を出せなかった。それでもG1を獲れると言い続けてきた」。池添は
ブラストワンピースの力を信じていた。ここまで6戦4勝。常に人気を背負いながらの戦い。しかし、肝心のクラシックでは勝負どころでスムーズにさばけないレースが続く。
もう悔し涙はいらない-。確固たる覚悟を持って臨んだ
グランプリ。道中は6番手で脚をためると、4角手前でラ
イバルは関係なしとばかりにスパートを開始する。まず逃げた
キセキを抜き去り、最後は1番人気馬
レイデオロの強襲も根性で抑え込んだ。
池添は歴代単独最多となる有馬記念4勝目を決めて“
グランプリ男”の面目躍如だ。一方、23度目のG1挑戦で待望の
ビッグタイトルを奪取した大竹師は「ようやく大きなハードルを越えられた。表彰式では見たことのない景色を見ることができました」と勝利の味をかみしめていた。
また、この年はファン投票3位馬が大きな話題を集めていた。当時まだ7歳馬の
オジュウチョウサン。結果は9着に終わったが、武豊と夢のタッグを結成して平地G1に挑んだ障害界の絶対王者に、レース後も惜しみない拍手が送られた。