<スポニチ賞京都金杯追い切り>坂路単走で追い切ったエアロロノア(撮影・坂田 高浩)
年をひとつ重ねて充実期に近づいた。6歳馬
エアロロノアがハロー(馬場整地)後の坂路を力強く駆け上がる。笹田助手の
ゴーサインにこたえて加速ラップを刻み4F53秒1〜1F12秒4。笹田師は「時間帯を考えてもあの馬場で十分に時計が出ている。乗り手も動きは良かった、と言っていた」と納得の表情だった。
22年は当レース(6着)に始まり重賞戦線で走ってきて、G1でも大崩れすることなく潜在能力の高さを示した。トレーナーが伊藤雄二厩舎の調教助手時代に稽古をつけていた祖母エアメサイアをはじめ、おじの重賞3勝馬
エアスピネルや母エアワンピースが笹田厩舎で活躍するなど、この母系の特徴は熟知している。「安定して走る。おばあさんやお母さんは牝馬だからしっかりしていたけど、それでも勝ち損じがいくつかあったよね」と説明し「この馬(
ロロノア)も緩いところがあるけど、徐々にどっしりして身が締まってきた」。遅咲き傾向の良血にいよいよ覚醒の予感だ。
富士S5着、マイルCS7着を経て、状態面も上昇カーブを描いている。「叩いて良くなるタイプなので、おそらくここ2走よりは状態はいい」と手応え十分。ここで重賞初Vを決め、さらなる飛躍を期している。