東海Sに出走を予定するウェルカムニュース(撮影:下野雄規)
開幕ダッシュを決めた池江泰寿厩舎が、東海S(4歳上・GII・中京ダート1800m)に
ウェルカムニュース(牡4)で参戦する。
厩舎の先輩にあたる
サトノアラジンの産駒。芝のデビュー戦こそ7着に敗れたが、2戦目からダートに転じると、コンスタントに出世の階段を上がってきた。前走の竹田城Sは2着
ハイエンドと首差の接戦だったが、一旦前に出られながら差し返した勝負根性は特筆もの。オープンに昇級しても、相手なりに走れていいだろう。
池江厩舎といえば
ドリームジャーニー&
オルフェーヴルのきょうだいを筆頭に、
サトノダイヤモンドや
ラブリーデイなど、幾多の名馬を育てた西の名門。ただ、クラシックを意識できる馬が揃っていたこともあって、ダート路線とは縁遠かった。これまでJRA重賞を90勝しているが、芝の86勝に対して、ダートは僅かに3勝。最後のダート重賞Vは14年根岸Sの
ゴールスキーだから、そこから9年の時が経とうとしている。ただ、昨年は
ジャンダルムでオーシャンSとスプリンターズSを勝ち、厩舎初となる芝ス
プリント重賞&GI制覇を達成したように、管理馬の“守備範囲”が広がっているのも確か。それだけにダートのGIを制する日も、そう遠くはないかもしれない。
先週の日経新春杯を
ヴェルトライゼンデで制するなど、早くも4勝の好スタートを決めた常勝ステーブル。ここで待望の“砂のエース”誕生となれば、さらに勢いづくことは間違いない。