前々走の未勝利を圧勝したセレンディピティ(ユーザー提供:あすりさん)
名牝系出身のセレンディピティ(牡3、栗東・音無秀孝厩舎)が春の大舞台に弾みをつけるべく、出世レースの若駒S(3歳、リステッド、中京芝2000m)に参戦する。
前々走の未勝利を楽勝し、格上挑戦した前走のホープフルSは8着。前残りの展開もあって、上位には迫れなかったが、勝ち馬とは僅かに0秒5差。決して悲観する内容ではなかった。そこから中2週と詰まったローテーションで迎える今回、クラシックを目指す上では賞金加算が必須。つまり負けられない一戦となる。
一族ゆかりのレースでもある。4代母バレークイーンを祖とする一族からは、96年ダービー馬のフサイチコンコルドを筆頭に活躍馬が続出しているが、実は若駒Sと相性がいい。03年にリンカーン、09年にアンライバルドが制し、20年にアリストテレスが2着。そしてこの3頭はアンライバルドが皐月賞を制するなど、いずれもクラシックで連対しているのだ。
勝てば出世が約束される一戦。セレンディピティも結果を出して、偉大な先輩の背中を追いかけていく。