クリストフ・ルメール騎手(43)=栗東・フリー=が28日に開幕した東京競馬場で一日6勝の大暴れ。良血馬の
サリエラとコンビを組んだメインの白富士Sなど騎乗機会5連勝など存在感を見せつけた。
まさに電光石火の固め打ちだ。今年はこの日まで3勝と波に乗れていなかったルメールだが、3Rの
ロミオボスで口火を切ると、5、8、9、10、11Rと怒とうの騎乗機会5連勝を達成。競馬場別で断トツの通算549勝を挙げ、昨年も
イクイノックスの天皇賞・秋などG1を2勝した東京でいきなり大爆発した。
メインの白富士Sでは前走のローズSで2着と連対を確保した
サリエラに騎乗。メンバー最速タイの末脚を引き出し、兄姉に
サラキアや
サリオスがいる良血馬をオープン初勝利へ導いた。「少し大きくなったし
パワーアップしていました。去年はなかなかエンジンがかからなかったけど、きょうはいい反応でした」とパートナーを称賛。国枝調教師も「今年は重賞を勝って、大きいところを狙っていければ」と期待馬の勝利に安どの表情を浮かべた。
これまで最多の1日8勝には及ばないものの、ここから上昇気流に乗るには十分なパフォーマンス。29日は5鞍のみながら、根岸Sで連覇を狙う
テイエムサウスダンなど有力馬がずらりとスタンバイしている。ようやく目覚めた名手の手綱さばきから、もう目が離せない。