5日、函館競馬場で行われた函館2歳S(2歳、GIII・芝1200m)は、武幸四郎騎手騎乗の6番人気{horse=2005102980:ハートオブクィーン}(牝2、北海道・若松平厩舎)が、好位追走から4コーナーで一気に先行集団にとりつくと、直線では力強い伸び脚を見せ、外から追い込んだ11番人気ジョイフルスマイルに4馬身差をつけ快勝した。勝ちタイムは1分13秒8(重)。さらに1/2馬身差の3着には内を通って伸びた2番人気イイデケンシンが入った。1番人気のエイブルベガは6着。
勝ったハートオブクィーンは父ジョリーズヘイロー、母はJRA1勝のマイシークレット(その父Woodman)という血統。5月15日のデビュー戦(門別・ダート1000m)を勝利で飾り、続くノーリーズン賞(OP、旭川・ダート1000m)は3着、重賞の栄冠賞(旭川・ダート1000m)では6着に敗れたが、JRA初参戦となった前走のラベンダー賞(OP、函館・芝1200m)で12頭立ての最低人気ながらアイリスモレア以下を抑えて2勝目を挙げていた。通算成績5戦3勝(うちJRA2戦2勝)。
鞍上の武幸四郎騎手は、エリモハリアーで制した今年の函館記念(GIII)に続くJRA重賞制覇で通算24勝目。管理する若松平調教師は、JRA重賞初勝利となった。
なお、地方所属馬の函館2歳S制覇は、99年エンゼルカロ(北海道)、05年モエレジーニアス(北海道)に続く3頭目。この勝利により、12月2日に行われる阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)の優先出走権を獲得した。