【共同通信杯予想】名うての出世レース クラシック行きの切符を掴む馬は?

2023年02月12日 06:35

ウインオーディンの走りに注目したい(撮影:下野雄規)

 牡馬クラシックに直結するレースで、昨年は休み明けで2着のジオグリフが皐月賞に勝ち、一昨年は勝ったエフフォーリアがダービー2着で、当レース3着シャフリヤールがダービー馬に輝いた。これらを含め過去10年の間だけでも上位3着までに入線した馬の中から4頭の皐月賞馬と2頭のダービー馬、1頭のNHKマイルカップ優勝馬を送り出している出世レースだ

 ◎ウインオーディンは新潟2歳S2着馬で、その前週に同じ新潟競馬場芝1800mの未勝利戦を勝っている。勝ったときは2歳夏の中距離戦らしく半マイル50.5秒、1000m通過64.4秒という超が付くスローペースでレースの上り3ハロンは33.6秒。その流れの中、中団でしっかりと折り合うと、ペースが緩んだところを進出。残り200m付近で抜け出すと、後続をあっさりと突き放した。

 連闘で挑んだ新潟2歳S49.7秒、62.2秒という流れの中、最後の直線で前を行く馬を交わしたところ、離れたインを伸びた馬に先着を許してしまった。クイーンSに勝ったピエナビーナスの子で、父はエピファネイア。スケールの大きさを感じさせる1頭だ、

 〇ファントムシーフは野路菊S優勝馬。ハービンジャーの産駒で、半姉に短距離路線での活躍が見込めるルピナスリードがいる血統。この馬自身も鋭い決め手を持つ馬だが、2番人気で出走したホープフルSは10kg増の馬体重で出走し、4着。インコースをロスなく進んだが、最後の直線では馬群をさばききれないようにも見えた。距離と左回りコースは野路菊Sで経験済み。この時、楽に突き放した馬が、次走アルテミスSで2着リバティアイランドとクビ差の3着なのだから価値は高い。

 ▲レイベリングは東京競馬場芝1600mの新馬戦優勝馬で、朝日杯フューチュリティS3着馬。外々を回りながら良く伸びたが、先に抜け出した1着馬を交わせず、2着馬の強襲も許してしまった。この結果に満足することはできないが、同情すべき点はある。半姉に愛マイルG1・2着馬がいるフランケル産駒で、タタソールズ社1歳セールのブック1取引馬。今回が試金石となりそうだ。

 △ダノンザタイガーは東京スポーツ杯2歳S2着馬。デビュー戦は超が付くスローペースの流れの中で後方待機。最後の直線で不利を受けたこともあり、わずかに及ばなかった。2戦目であっさりと勝ち上がり、重賞初挑戦の東京スポーツ杯は12kg増の馬体重でクビ差2着。このレースの4着馬がのちにホープフルSを勝っていることも心強い材料だ。

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