バレンタインSから快進撃が始まったサイレンススズカ、写真は98年金鯱賞(撮影:高橋正和)
2月14日はバレンタインデー!25年前の今日、1998年2月14日に東京競馬場で行われたバレンタインS(OP、芝1800m)を制したのは異次元の逃亡者サイレンススズカだった。
この時点でサイレンススズカの勝ち星は1997年の4歳新馬戦と500万下、プリンシパルSの3つだったが、非凡な才能にデビュー当初から期待が集まっていた。
バレンタインSの前走である香港国際Cにて、武豊騎手とサイレンススズカとのコンビは初結成。逃げの手に出たサイレンススズカは5着に敗れたものの、その後の「逃げて差す」戦法に収穫ある一戦となった。
そして迎えた1998年2月14日東京11R。OP特別のレースながら武豊騎手が東京へと遠征して騎乗し、サイレンススズカは単勝1.5倍の支持を受けた。大外12番ゲートから好スタートを切ると、後続を引き離す逃げ。1000mを57秒8というハイペースで飛ばしたものの、他馬を寄せ付けない走りで4馬身差をつけて快勝したのである。
この勝利を皮切りにサイレンススズカは本格化。同年の中山記念、小倉大賞典、金鯱賞、宝塚記念、毎日王冠を勝利し天皇賞(秋)まで重賞5連勝を果たしたのである。
バレンタインS以降、全て1番人気に支持されており、競馬ファンの誰もが認める強さだったといえるだろう。日本競馬界の歴史に残る“大逃げ伝説”は25年前の今日、始まったのである。