12日、小倉競馬場で行われた2R・2歳未勝利(ダート1000m)は、岩崎祐己騎手騎乗の5番人気サンレイアイシング(牝2、栗東・西橋豊治厩舎)が好スタートから主導権を握ると、直線に向いても脚色衰えず後続を完封。この勝利が新種牡馬ラスカルスズカ産駒の中央・地方を通じた初勝利となった。勝ちタイムは1分00秒4(良)。1.1/4馬身差の2着には3番人気ボストンオー、さらに2.1/2馬身差の3着には1番人気ウイニングヒロオーが入った。
勝ったサンレイアイシングは、父ラスカルスズカ、母がJRA1勝のアイシングスズカ(その父Dayjur)という血統。6月23日のデビュー戦(阪神・ダート1200m)2着から2戦目での勝ち上がりとなった。
ラスカルスズカは、父コマンダーインチーフ、母ワキア(その父Miswaki)という血統。半兄にサイレンススズカ(宝塚記念-GIなど重賞5勝、父サンデーサイレンス)、甥にスズカドリーム(京成杯-GIII)、叔父にベニーザディップ Benny the Dip(英ダービー-英G1)がいる。
99年6月に栗東・橋田満厩舎からデビューし、初戦から3連勝を挙げ、神戸新聞杯(GII)3着を経て菊花賞(GI)でも3着。翌年の万葉S(OP)で4勝目を挙げてOP入りを果たした。重賞勝ちこそなかったが、天皇賞・春(GI)ではテイエムオペラオーの2着、ジャパンC(GI)でも5着に入るなどGIレースでも活躍した。03年3月のマーチS(GIII)12着後に右前浅屈腱炎を発症し、登録を抹消した。通算成績16戦4勝。
引退後は、日高・ブリーダーズスタリオンステーションで種牡馬入り。初年度産駒は21頭が血統登録されている。